ゴマちゃん(小5):
先週上手に弾けた「スティリエンヌ」が暗譜で完成,「来週やってきてね」と言っておいた「バラード」も、なんと一発で最後まで完成させてきた!
すごい!やればこんなにできるんじゃん!
「じゃあもう音取りは全部できたから、あとは強弱とか表現をちゃんとやって完成だね」
ゴマちゃん、冒頭とフィニッシュの、ミステリアス & 勇ましい部分は上手に弾けてる。
だけどなー
中間部の、甘く優しく柔らかな部分が、どうもブッキラ棒なんだよな…
「ほら、ここにdolce(ドルチェ)って書いてあるでしょ。ドルチェって意味わかる?」と先生。
「わかんない」
「前にも出てきてるはずだよ?イタリア語では、お菓子のことを『ドルチェ』って言ったりするよ。聞いたことないかな?」
「うーん,聞いたことあるようなないような… お菓子なのか…ドがつくから、ドーナッツみたいなのかな?」とゴマちゃん。
「んー、ドーナッツじゃちょっと重いかな。もっとデザートっぽいっていうか、『スイーツ』って感じの。」
「ショートケーキ?」
「ショートケーキねぇ…もうちょっと軽いのは?」
「パイン? あ、アレはフルーツか…じゃチーズケーキ?」
「それもコッテリだねぇ…『スイーツ』っていうような意味と考えればさ、デザート系というか」
「じゃあ、いちごパフェとか?」
ゴマちゃん、考えては次々「甘い」ものを提案するんだけど、ことごとくボリュームたっぷりで、それだけでお腹いっぱいになりそうだ。
考えてみれば、それもそのはず。
さっき「この間焼肉行って、大盛りゴハン取ってそれをお代わりして、その後普通のゴハン半分食べた」って言ってたゴマちゃんなんだから、スイーツと言えども思いつくのは食べ応えあるものばっかりなんだ。
結局、先生が「ゼリーとか、ババロアとか、そんなの系は?」と言って「じゃティラミスは?」とゴマちゃんが言って、「大体そんなのかな」ってとこに落ち着きました。
dolce (ドルチェ)の意味、それは、甘く柔らかく、とろけるような舌触りのスイーツ。
音楽用語でドルチェ、という時には、その通り甘く、優しく、可愛らしく弾いてね、ということです。
みなさんも、今度楽譜に「dolce」と書かれていたら、あなたの大好きなスイーツを思い浮かべながら弾いてみてね。
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