Rちゃん(小4):
今年、Rちゃんが発表会で弾くソロ曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン(彼こそが海賊)」です。
Rちゃんの力強いタッチを生かしたいと思って、先生が決めました。
だけど、この「彼こそが海賊」という曲は、かっこいいけど弾くのはなかなかしんどい。覚えにくい。という難点があります。
[ 覚えにくい理由その1 ]
曲の構成が明解な「形式」にのっとってなく、次々にエピソードが展開していくスタイルなので、「弾けた部分の使い回し」ができない。
例えばAーA'ーBーA' などの形式の曲なら、最初のAが弾ければ、もう曲のほとんどがクリアできたも同然で、特に小さい生徒などに与えるには大変助かるスタイルです。
ロンド形式も、AーBーAーCーA など、やはり最初のAが何度も使えるので、「お得な形式」といえます。
ところが「彼こそが海賊」は
AーBーCーDーE…と、1つも使い回しのないエピソードが続いていくので、全部を新しく練習しないと曲が完成しません。
実に「お得じゃない」スタイルなのです。
[ 覚えにくい理由その2 ]
リズムが取りにくい。
聴くと軽快でワクワクするリズムですが、楽譜からそのリズムを読み取って弾くにはかなりの読譜力が必要で、初心者や小学生にはなかなか与えられないレベルです。
この、全然お得じゃない「彼こそが海賊」ですが、そして初心者の小学生であるRちゃんですが、彼女のキレのいいタッチで、ぜひ弾いてもらいたい。
そこで、ヒバリ先生が考えたのは「わかりにくい曲を覚える裏技」です。
それは次の記事で。
To be continued…
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