自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

早春,マンサクの花と訪花昆虫(22)

2015-04-09 | マンサク

マンサクの季節はもうとっくに過ぎ去っているのですが,まだ書き切れていない話題が二話あります。今日はそのことで。

一つめはクモのこと。体長は5mm。クモの糸はわずか。そこに脚の長いからだを横たえていました。どうやらアシナガグモのようです。


こんな小さなからだのどこに感知能力が備わっているのかと思うほど,この場所をうまく選んでささやかに巣を張ろうとしていたのです。

わたしに気づいたようで,木の方に移動していきました。「しまった」と思ったのですが,いずれそこに戻って来るだろうと思い直して観察を続けました。


すると,やっぱりしばらくして戻ってきました。

そうして,枝から枝に張られた糸の中央付近で静止しました。 

 


このような巣では,獲物が捕えられる確率はわずかなものでしょう。見ていても,じつに頼りないと思われました。それでも,そこに陣取るのは,それなりに獲物が口にできるというなんらかの予知能力があるからにちがいありません。

クモが生きていくドラマには,きっと,わたしの想像を超える展開があるのでしょう。

二つめについては,次回の回します。