4月26日(日)。もうびっくり,びっくり。あるいは,がっかりというか。
「これだけ暖かくなってきたのだから,変化が起こりかけるはず」。そんな気持ちで蛹を見に行きました。しかし,色は一向に変化の兆しがありません。
触ると硬いので,「おかしいな」と思って,軽く指でつまんでみたのです。
すると,わずかに隙間が! 「これは,中がもう空っぽなんだ!」と直感。それで,もう少し指に力を加えてつまむと,なんと二つに割れてしまったのです。見ると,中は空っぽ!
この個体が蛹のままで越冬できるのかどうか,見守ってきたのに,結果はこんな結末になりました。とても残念。
長期に亘る一連の観察からいえるのは,この蛹がツマグロヒョウモンだったとすれば,「ツマグロヒョウモンは蛹では越冬できない」ということです。たった一例から結論付けるのは危険かもしれませんが,冬の寒さはどうやらいのちにとって厳しすぎたようです。