自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモ栽培物語《真正種子編》(11)

2015-04-13 | ジャガイモ

4月12日(日)。真正種子の芽生えは順調に育ちつつあります。とはいっても,タネイモのそれと比べると雲泥のちがいです。種子が0からの出発とすれば,タネイモは100からの出発といってもよいぐらいの差が開いています。

畑で出芽した株の横に,ポット苗を置いて写真を撮るとそれが歴然と感じとれます。同じ頃に蒔き,植えたのに,こうなのです。


したがって,収量が異なってきて当たり前です。

以下の写真は,今日現在のポット苗及び育苗箱苗の様子です。

 

 
こうして見ていると,発芽率はかなり高率だと思われます。このすべてがホッカイコガネの雑種なのです。きちんと育てたら,優良種になる可能性がほんのわずかはあるでしょう。

 

 
かたちと葉脈を見ると,いかにもジャガイモらしい本葉です。

 


バラ蒔きの育苗箱では,こんな風景が至る所にあります。 

 

 
いつまでも種皮が残る株もあります。

 


本葉が増えてきました。もう植え替えの時期です。 

 

 
今週,植え替える予定です。

 


ツマグロヒョウモン(?)の蛹の経過<その1>

2015-04-13 | ツマグロヒョウモン

ブロック塀に付いたツマグロヒョウモンらしき蛹の成長記録を書きとめておきましょう。直近では,1月2日付け記事『雪の中の蛹・幼虫』で取り上げた個体です。

2月9日(月)。最低気温-4.6℃,最高気温5.4℃。厳しい寒さの一日になりました。翅の部分を見ると,かすかに紋様が透けて見えるような感じがします。しかしまだ,蛹の正体については断言できません。もしツマグロヒョウモンだとすれば,ツマグロヒョウモンは幼虫以外に蛹による越冬もありうることになります。大きな生物的事実です。


2月14日(土)。朝起きると,外は薄っすら雪化粧。蛹を見に行ったときは,からだの雪はもう解けていました。それを虫の目レンズで一枚パチリ。

 


同じ時間帯,アゲハの庭園は下写真のとおりです。被写体はジャコウアゲハの蛹です。蛹に付いた雪は解け,水滴に変わっていました。

 


3月13日(金)。蛹の表面が変化して見えます。突起の金属光沢が目立たなくなりました。そして,褐色が大部分を占めています。どう変化するか,先がたのしみですが,無事に寒さを乗り切っているでしょうか。さて。

 

  
4月12日(日)。体色は,全体として薄くなっています。ちょっと指を触れてみたのですが,動きはありませんでした。この越冬態は,果たして羽化するのでしょうか。