自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モンキチョウ,パンジーに飛来

2015-04-29 | 昆虫と花

アゲハの庭園にて。

庭のパンジーに白っぽいチョウがいるので,「モンシロチョウが蜜を吸いに来たんだな」と思い,近寄るとそうではなく,モンキチョウ。見慣れたチョウながら,ドキッとしました。というのは,パンジーはありふれた花ながら,昆虫が訪花しているのを見かける機会はそうないからなのです。

花弁の色はたいへん目立っていて,遠くからでもいろんな昆虫を招いているように見えます。しかし,花の蜜に口吻が達するのはどうやら決まった昆虫らしいのです。花の入口がこれだけ狭くては,ハナバチやハエのような口器の持ち主では到底無理でしょう。

つまり,パンジーが招きたい昆虫とは,花弁に脚を載せてからだを安定させてじっくり吸蜜してくれる得意先ということになりそうです。そんな昆虫がやって来てくれたら,確実に受粉率が上がるでしょう。 


モンキチョウはしばらく蜜を吸った後,すぐ隣りの花に移っていきました。それも歩いて! 花弁の大きさがその行動を助けているわけですし,色が蜜の存在をアピールすることに成功している証拠でもあります。写真では,口吻が花の奥に伸びていることが確認できます。 

 
ここで吸蜜を終えると,舞い上がって,すこし離れた花に移動しました。ここでも同じ行動をしました。下写真には,蜜源方向に伸びた口吻がわずかに写っています。


思いがけない訪花昆虫との出合いに感謝,です。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その336)

2015-04-29 | ジャコウアゲハ

4月26日(日)。ヤッさんに誘われて,ジャコウアゲハの棲息地へ。

アゲハが数頭,産卵行動やら食餌行動やらに勤しんでいました。これだけいれば,申し分ないといったところです。ウマノスズクサの葉には,卵が産み付けられていました。辺りはタンポポだらけなので,格好の餌になっていました。

オスも。 


メスも。わたしたちが近づいても,アゲハはちっとも警戒していない様子。ヤッさんいわく「ジャコウアゲハは人間をちっとも恐れへんなあ。大したチョウや」。 


逃げないので,こちらもびっくりさせないように気遣いながら近寄っていきました。そうして,何枚も写真を撮りました。口吻が蜜源に伸びているのが肉眼でも確認できました。 


栗林の中に,カキドオシの群落があります。そちらでチョウを観察中のヨッさんから,「こっちの小さい花でも蜜を吸いよるで。来てみてん」と,声が掛かりました。 


行ってみると,チョウが一頭カキドオシの花で吸蜜中でした。一つの花で吸い終わると,次の花に移っていきました。おいしいのか,さほどでもないのか,それはわかりませんが,どうやら群落はジャコウアゲハの独擅場のようです。花は小さくても,これだけあれば空腹は満たせるでしょう。

この日,棲息地は活気に満ちて見えました。