4月15日(水)。畑・果樹園の草がずいぶん伸びてきました。近頃続く雨模様で,草に勢いがついている感じです。それで,今日は草払機を使って草を刈りました。これが今春初めての草刈作業です。
果樹園にはタンポポがたくさん咲いていて,昆虫がひっきりなしに訪れていました。目立ったのがアシブトハナアブです。口器をぐっと花に差し入れて蜜を吸い上げていました。
りっぱな剛毛の持ち主, セスジハリバエです。腹部には,黒い太帯が縦方向に走っています。吸蜜行動に夢中になっているので,わたしにはちっとも気づいていません。それほど上等の味なのでしょう。
しばらくして見かけたのがベニシジミ。初見です。目の前に飛んで来た瞬間,どきっ! 途端,わくわくしてきました。
2,3m前方にある草に降り立ちました。大急ぎで背から機械を下ろして,コンデジを準備。「初見は記念日。どうか舞い上がらないで」と祈る気持ちで,レンズを向けました。数枚撮ったうちの一枚が下の写真です。
なんとも鮮やかな赤色です。初々しい春の女神にさえ見えてきます。ベニシジミの名にふさわしい色彩だなあと,改めて思いました。
こんな瞬間を味わうと,あとの作業がなんとはかどることか。草を刈り終わった畑地・果樹園はさっぱりしました。自然と付き合っていると,苦労は多いのですが,気持ちよさも十分味わえます。