夕方の畑にて。
畑仕事を終えて,ブロッコリーの覆いの中を何気なく見ると,一箇所にヒゲナガハナバチが群れてとまっているのが目に入りました。花株がたくさんある中で,ここにだけ身を寄せ合うようにして集合してきているってこと! なんと,なかま相互の結び付きが強いことでしょうか。
「えーっ! こんなふうに群集性があるんだ!」とビックリして,そっと覆いを取り外しかけました。どうも動く気配が感じられないので,思い切って全体を取り払いました。それでも,ハナバチは飛んで行く気配がないどころか,移動する気配さえありません。
それで,撮ったのが下写真です。
できるだけたくさんのハナバチを入れて撮ろうと思って撮ったのが下写真です。写っているの8匹。これは仰天ものです。気温が下がってきているので,動けないのでしょう。ふしぎなふしぎな光景でした。
花の先端付近にいた個体を撮ったのが下の写真です。立派な触覚が,ピンと直立しています。これも,まったく動こうとはしませんでした。
広い空間で,小さな昆虫がなかまを認知する能力,群れる本能は,考えてみると,生まれながらのものにしても,ふしぎな程の力を発揮するものです。