自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒゲナガハナバチのおもしろい生態(後)

2015-04-17 | 昆虫と花

ヒゲナガハナバチを見て思ったのは,「とにかく,この体形はスゴイ! 風貌も!」の一言に尽きます。

それが気になって,翌々日の早朝,野菜の収穫に行ったついでに改めて見てみました。じつは,翌日は雨のために出かけることができなかったのです。その間,どうしていたか,それも確認できそうに思われました。

見てみると,あちこちにいました。やっぱり! 夜間,気温が下がって,じっとしていたのです。朝の動きは,あっても微々たるものでした。


鋭い口器が異彩を放ちます。


中には,ネットの内側に張り付くようにしてぶら下がっている個体もありました。これは,姿を写真に収めることのできる得がたいチャンスです。

横から見ると,からだを完全にUの字に曲げていました。腹端と口先がネットに着いていて,体重を支えているかのようです。伸びた触角が見事です。

 

 
脚を覆う無数の毛。背を覆う褐色毛。このからだに,これだけの毛。完全防備が整っているとでも言いたそうな,そんな装いに見えます。

 
雨の影響か,低温のせいか,いちばん大きな理由が何かわかりません。それにしても,こんなにも動きが鈍るのかと驚くばかりの静かさ。中には,指が触れたとき,地表に落下した個体もありました。 

ヒゲナガハナバチの生態をもっと知りたくなってきました。