4月2日(木)。晴れ。ボランティア活動に参加する3人が,火打石を採集したことのないOさんを案内して近くの川原へ。Oさんもボランティアとして加わる予定ですが,採集未経験では説明材料に不足するでしょう。それでは困ると思い,一緒に出かけたのです。
長靴を履いて浅瀬を渡り,川原に到着。これまでに行ったことのないポイントだったので,「あるわ,あるわ」という感じでどんどん見つかりました。中には大きいものもあって,子らは鉱物ハンマーで叩き割っていきました。割れないものは,わたしが手助けしました。わたしの力でも無理なものがありました。
ここにある火打石はチャートです。この岩石は,硬度が大きいのに加えて近くの山から流出してきたものなので,角張っています。それがゴロゴロしているのです。わたしは,こんなにたくさん見つかるとは思っていなかったので,びっくり。もちろん,子どもたちもそうです。
割るたびに,火打金を使って火花が飛ぶか試していました。
採集が終わると,施設に戻って,石と火打ち金を使って炎にできるまで反復練習をしました。短時間で手順に慣れてきたようで,「明後日の活動がもっと楽しみになってきた」といっていました。
ここまでは,材料や発火技術の問題。さらに,お客さんにきちんと接して,説明するポイントをわきまえておかなくてはなりません。
わたしは,「まず挨拶,笑顔で」と強調しました。その上で,「火を扱うのだから,安全第一!」「できるだけわかりやすく説明するように」「わからないことが出てきたら,あいまいにしておくのでなく,“火起こしおじさん”に助けを求めなさい」と伝えました。
これで,準備はすべて整いました。