自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

❜17 春,虫の目写真(7)

2017-04-18 | 生物

自動車を運転中のこと。道路脇にミツマタの花が咲いていました。「ほ,ほーっ! これは絵になるな」と思い,さっそく虫の目レンズで撮影。自動車が頻繁に通るので,これを取り込んで写しました。

 

 
白い花には,やはり青空が似合うようで。撮影中,かすかな芳香が鼻をくすぐりました。

 
筒状の細長い花に,いったいどんな昆虫が訪れるのやら。そう思って探しても見つかりませんでした。しばらくして,目にとまったのがハエのなかまです。

 
近づいて撮りました。状況証拠としては役立つでしょうが,訪花昆虫であると断定するには確かさに欠けます。

 

 
そのうちに,花の奥で,別のハエを発見。これこそ花に誘われてやって来た証拠。

 

 
出て来たところを見ると,からだに花粉が!  ミツマタの筒状花は小さな昆虫を誘い込みます。そうして巧みに受粉・送粉の手助けをしてもらっていることがよくわかる風景です。

 

 
探せばちゃんと自然は応えてくれるものです。色の付いた花あれば昆虫あり,です。車を停めてよかったー! 

 


❜17 ホッカイコガネ栽培記~真正種子編~(10)

2017-04-18 | ジャガイモ

4月6日(木)。いずれの芽生えも着実に育っています。生長の早いものは,本葉が2枚はっきり確認できます。

 
真上から見ると,よりはっきりします。


子葉の大きさに負けないほど成長した本葉もあります。光を受け,水分を吸い上げ,そして二酸化炭素を吸収して,自分で養分を生産している姿です。これからぐんぐん大きくなっていくでしょう。 

 
4月14日(金)。ぐんぐん生長して,本葉が大きくなり,枚数も増えて来ました。林立する芽生えたちは光取り競争が激化。


すこし隙間でもあれば,多少は大きくなれますが。


一本だけだと,すくすく葉を広げ伸びていけます。 そろそろ植替えの時期です。

 
容器観察中の株は,根が複数になっています。断面が見えるのはなかなかおもしろいものです。

  

 


❜17 春,虫の目写真(6)

2017-04-17 | 生物

3月末,仕事が休みの日。最高気温19.9℃。

畑でタマネギの世話をしました。草がたくさん生えてきたので,今のうちに除草しておかないと! 怠けていたらたへんな目に遭いますから。といっても,写真を撮りつつ草を引き,草を引きつつ写真を撮るわけで,じつに呑気な話です。

隣りの放棄畑は耕す人がいないので,草だらけ。ホトケノザがどっさり。

 


我が家の畑も一部そんな感じ。ナズナがずいぶん伸びています。 


コハナバチが飛んで来て蜜を吸い始めました。 大慌てでカメラを準備。接写で撮りました。「間に合ったー!」。花粉にまみれたからだからは,活動ぶりが感じとれます。

 
カブにも花が。花弁はまばゆいばかりの黄色です。

 
モンシロチョウが飛来して,カブの葉の裏側にさっそく卵を産み付けました。わたしの目の前で起こった出来事なのですが,あいにく虫の目レンズで撮影中だったので,産卵風景を撮ることはできず。去ったあと,見ると卵が一つ。コンデジで撮ったので卵表面の表情まではわかりません。孵化までを画像記録しようかなと思っています。


そこへ,どこからともなくキタテハが飛来。近くの田の稲藁に舞い降りました。急いでそこまで追って,慎重に写真に収めました。使ったのはコンデジ。わたしにとっては初見日です。 

  


モンシロチョウ,孵化ならず

2017-04-17 | 昆虫

3月30日(木),昼。産卵目撃。

4月2日(日)。産卵後3日目。卵の高さは0.8mm。色の白っぽさが印象的です。


同じ成虫が産み付けたようで,色が似ています。 

 
4月3日(月)。産卵後4日目。かなり黄色っぽくなってきた感じ。底面は一部浮いているようです。

 
これも同じように淡い黄色。


4月8日(金)。産卵後9日目。ずいぶん赤みが出て来ました。


トリミングすると,変化がはっきり読みとれます。上部が濃くなっています。


孵化は間もないでしょう。もう一つの卵は,不注意な扱いをしたのか,見当たりません。落下した可能性があります。かわいそうなことをしました。

4月10日(月)。産卵後11日目。昨日から様子が変わらず。どうも健康な色には見えません。結局,孵化しないままいのち絶えたようです。今の時期のものは孵化率が低いのでしょうか。

 


再び,やり直そうと思っています。

 

   


石川の旅,印象深かったこの風景(5)

2017-04-16 | 旅行

からくり館に向かっている車中でのこと。T字路交差点に近づいたとき,前方に異様な建物が出現。こんなところに,いったい何の建物なのだろうと,3人で話している際に,ひらめいたのが「そうか,巨大なクルーズ船が金沢港に停泊中なのだな」という推測。

答えは,間もなくわかりました。交差点を曲がって進むと,船首が見えてきたのです。やはり巨大船でした。

対岸から遠望する船の,なんともでっかいこと! 救命ボートの点検が行われている様子でした。


帰路の話。見学できる旨の看板が立っていました。それで,急きょ,駐車場に車を停め,激しい雨のなかを歩いて見学場所に向かいました。


受付で手続きを済ませて,船に近づきました。「わぁーっ!」という感じ。船名は『DAWN PRINCESS(ドーン・プリンセス)』。

 
船に向かう招待者らしい人の列がありました。船の高さは,ビルに当てはめると10階建てぐらいでしょうか。


とにかく大きいという印象が残りました。

 
往路通ったT字路交差点で撮ったのが下写真です。

 


この船の名『DAWN PRINCESS』を頼りに,検索して調べると次のことがわかりました。

  • 総トン数   77,441t
  • 全長     261.31m
  • 全幅       32.55m
  • 乗客定員     1,998人
  • 乗組員       900人
  • 就航     1997年5月
  • 船籍      バーミューダ
  • 運航会社    プリンセス・クルーズ(米国)
  • 今回はオーストラリアを出発・帰着としたクルーズ

船内もびっくり仰天するつくり,装飾に違いないでしょうが,想像するほかありません。わたしが青年教師だった頃に乗船して訪中した『コーラル・プリンセス』は1万トン。すべてにおいて比べようがないほどです。それにしても,強雨のなかでなんと強烈な風景に出合えたことか!

 


❜17 春,虫の目写真(5)

2017-04-15 | 生物

3月末のこと。庭でアマガエルを見かけました。春を感じてあわてて目覚めたのでしょうか。こんなに早く出てきて,大丈夫かなと心配になりました。

 
見ていると,とことこ歩いて移動して行きました。自分でも戸惑っているみたいに動き回りました。

 
やっと静止したので,目を凝らして撮ったのが下写真です。それにしてもよく肥えていること!


どっかとした後脚が,たくましさを物語っているよう。

 


大きな目は周りの世界をきっちりとらえる道具です・


ぴょんぴょん。どこに向かおうとしているのでしょう。いずれまた,しばらくは土に潜ることになるかも,です。

 

 


石川の旅,印象深かったこの風景(4)

2017-04-15 | 旅行

2日目。終日,雨。ときには激しい降り方で,たいへんでした。訪ねる先は『からくり記念館』。結果,そこではとてもたのしい体験をしました。なかでも,からくり人形の実演は目を引き付けました。というか,その見事さにはすっかり圧倒されました。


でも,今日のトピックはそれの話でなく道中での話。思いがけないすてきな光景に巡り合ったのです。「絵になる!」と,一目見て直観。何気ないまちの一角なのですが,そういうところにある日常的な風景のすごさを感じました。旅って,日頃見る風景との距離感が大きければ大きいほど,こころに強く残り続けるものです。


一つ。海沿いにある三階建て木造建築です。どうも,かつてなにかの店だったような。もう看板はありませんでした。


もう一つ。小さな漁船が数隻。向こう岸ずっと奥にヨットが並んでいました。橋の端っこで,見下ろす格好で撮りました。雨の中で苦労して撮った数枚のうちから,アップしておきます。レンズは魚眼レンズ。威力を発揮しているように思います。


ワンポイントでいい,こころに刻み付けられる出会いがあると,心底うれしくなるものです。3人とも大いに満足しました。

 


石川の旅,印象深かったこの風景(3)

2017-04-14 | 旅行

能美市の健康ロードはわたしたちのお決まりのコース。田舎の風景にすっかり溶け込んだ桜並木,そしてそこを歩く人,通り過ぎてゆく人を見ると,田舎暮らしのわたしもなんだかこころが休まる思いがします。

冷たく,心地よい風がゆっくり流れていきます。遠く,雪にすっぽりうずまった白山連峰が輝いています。大麦が穂を出し始めています。風景がまさに日本海側の田園なのです。 

 
ちょうどサクラは満開。虫の目写真で撮りました。


日がかなり傾いていました。わたしとレンズの影を入れないように撮るのがたいへん。 

 
学校を終えた中学生が家路に着きます。


たのしかった一日を語り合うようにしながら,並んで帰ってゆきます。 

 
何人も通り過ぎます。

 
サクラはやはり青空がお似合いです。


絵になる風景です。こんなところで暮らすと,若いいのちが健やかに育たないわけがないと思えてくるほどです。

 


❜17 春,虫の目写真(4)

2017-04-14 | 生物

先日,ギフチョウの撮影に出かけたとき,虫の目レンズを携えて行きました。当たり前の,見慣れたショットでなく,一風変わった構図でこのいのちを記録しておこうと思ったからです。

菜の花で吸蜜行動中の姿を撮りました。口吻がうーんと伸びていました。 


短いいのちであっても,エネルギーを補給して生きようとするのは当たり前の事実。 

 

 
生まれるとすぐに交尾行動が始まります。地面に横たわったペアがいました。観察者は,踏み付けないように注意深く歩かなくてはなりません。なにしろ,飛翔能力が弱く,地面のあちこちで横たわる個体がいるのですから。

 


支柱にいるぺアも。遠景から,大きなケージに放たれていることがわかるでしょうか。 

 

 


石川の旅,印象深かったこの風景(2)

2017-04-13 | 旅行

そのほかにも,思いも寄らぬ印象深い出合いがありました。

一つはライチョウです。ほんもののライチョウはずっとずっと前,乗鞍の大自然で見ただけ。いしかわ動物園では飼育,人工増殖に取り組んでいるのです。絶滅危惧種のライチョウが,このようにして地元で手厚く保護されながら展示されているのは,ヒトと生きものとの共生を考え合ううえでとても価値あること。

見ていると,奥の方にいたライチョウが目の前にやって来ました。


そして容器に入った餌を食べかけました。このとき思わず左手をガラス際に出してトリック風に撮ったのが下写真です。なんだか人懐っこく見えます。羽根の色が夏・冬の環境に応じて変わります。それが保身術であることを思うと,いたって外敵に襲われやすい生態なのだろうと容易に推測できます。


実際,わたしの手の傍にいるライチョウからは警戒心はまったく窺われませんでした。

もう一つはゾウガメ(アブダブラゾウガメ)のうんこです。体形に見合った大きさに圧倒されます。足元に生えた草を食べるのに大忙し。辺りの草は地面すれすれまできれいに食べ尽くされ,長めの茎や葉は一本も見当たりませんでした。


ズームアップして撮りました。今にもにおってきそう。どんなにおいかなあ。一瞬思ったのが「これで紙を漉いたら?」ということ。もちろん,できるでしょう。では,どんな? 想像はつきます。「動物園に行くなら,ウンコを見逃すな!」。これはわたしの見学指標です。


静かな園内で,ゆったりとした気分でひとときを過ごせました。申し分なし。