東山いこいの森へは、 バイク一人旅での 訪問者も 何人か 登って来られる。 一人用の テントを積んで 気軽に 旅をしている。といった感じで ほとんど男の人ですが、今日は、女性の ライダーウーマンが 登って来られました。聞くところに 寄ると 関西の方で 白山に 登った帰りに 寄ってみたとの事でした。白山は 日本三名山の一つ ですし 比較的 登りやすい山ですから 登山者も多い事でしょうし 2702メートルを 自分の足で制覇するのは もちろん素晴らしい事ですが 山に登って終うと その山の 全容の 素晴らしさを見ることは 出来ません。ある程度離れた 所から 眺めるのがいいのではと 思います。白山は 高い山ですから 色んなところから それぞれに違った 趣の姿を見る事が出来、それぞれに 自分が見ている所が一番だと、誰しも言いたい事と 思いますし、それは 間違いでも 無いと 思います.そういう中で あえて言わせて 頂けるのなら この加越国境の稜線から谷を隔てて 見える 白山連峰が 美しいと南画巨匠 池大雅は、白山に 三回登っていて その三回目の 1760年7月3日に谷峠から 加越国境の稜線を右に入り護摩堂山から さらにこつぶり辺りまで入って、スケッチを したと 記録されているそうです。白山は 福井市内からでも 勝山の小舟渡あたりからでも 石川の小松付近からでも いくらでも見えますし、そちらの方が 交通の便も いいのに あえて山に 入り込みスケッチをいたと 言うことは、それだけの値打ちが あるからだと 思います。今はもう忘れ去られ この稜線を歩く人は いませんが、せめて 取立山、こつぶり山から白山を 眺め 池大雅の 心境になって 白山を 眺めて欲しいと 思っています。バイクの 女性には 其処までの事は 言いませんでしたが こちらから登って 白山を 眺めて下さいと。言いました。谷峠からの 登山道の 復活も是非やるべき事だと思っています。