東山いこいの森の仙人

福井県勝山市にあるキャンプ場「勝山市東山いこいの森」の日々の暮らしを発信します。

お面様考。

2014年02月17日 18時30分29秒 | 日記
 今年もお面様の神事は、伊良神社での睦月神事のあと
 谷の元、公民館、今は谷集会場と呼ばれている所で、
 平泉寺の平泉神主さんに、祝詞や謡をしていただきました。
 参拝には、市長、松井県会議長、門市会議員、松村市会議員の皆さんも
 雪深き中、駆けつけて下さり、村人、村に所縁ある人々と共に
 参拝頂き、厳かな雰囲気ので 行われました。






























        




  山の中の限界集落にも関わらず、そうそうたる
 皆様にお越し頂けるのも、お面様が、谷の村を
 お守りしていて下さるお蔭さまと、思うものです。
  番戸平みつさんのご家族は、毎年この日の為に
 埼玉、春江、みつさんの娘さんと、一族総出で来られます。
 その他にも、県外から来られた方々がおられました。
 残された村の中、勝山に出た人たちで この様な行事を
 守って行く事は、正直大変な事です。
 しかし、明治の中頃から、村の人口を
 守るため、余儀なく、新天地を求めて、北海道に渡った人たちの子孫。
 また、東京、名古屋、大阪へと、職を求めてそこへ住み着いた
 人たちの子孫にとっても、 お面様のお参りする事は、憧れであり、
 故郷を想う、大事な日と なっていると 伝え聞いています。
 かもすると、その 想いは、地元にいるものより、ピュアな心で
 ある様にも 思えます。
  私が 個人的に以前から気になって いた事は、
 お面様の、保管、管理についてでです。
 昔は、村でも、裕福な、倉を持った家で、長持ちなどに入れられて
 大切に保管されて いました。
 近年は、倉も少なく、持ち回りの区長の家では、保管しきれず
 集会場に、保管されていました。
 しかし、集会場では、湿気や、気温など、倉の中より
 変化が大きく、劣化速度は、早くなるばかりです。
 火事など、大災害への備えも考慮しなければ いけません。
  どこか、市の施設で、恒温、高湿の設備を備えた所で
 保管して頂けないものかと、市長に お話させて頂くと、
 それを聞いていた、市会議員さんが、勝山城博物館に、
 収納施設として、恒温、高湿、燻蒸設備の整ったところが
 あるので、そういう ところで、保管してもらったら
 どうかと、言って 頂きました。
  私は、それは、大変ありがたい事だと、手を叩いて
 喜びましたが、これは、谷区の物であるから、
 区長からの 要望がなければ 出来ないと 言われました。
  そのことを区長にいうと、そこまで しなくていいとの
 一言で、断られて終いました。
  面事態の痛みも 最近とくに目立つ様になってきました。
 少しでも早く、適切な場所での保管を 願うものです。
 一人の区長の判断や、多数決で決めるレベルのものではないと
 思うばかりです。