懐かしい無法松の一生。が放映されていたので
最後まで見てしまった。
子供の頃(65年前)に初めて見た時は、衝撃的で
恐ろしかった記憶がある。
芝居小屋へ入るまでなかなか入れてもらえなかったシーンは覚えていないが
ます席の中でニンニクを焼いて辺りに煙りが充満して
みんなが迷惑しているシーンは子供心に恐怖だった。
それに比べれば朝ドラのニイニイ暴れ方などは
可愛らしいものだと改めて思った。
ストーリの内容など全く分かっていない子供に65年経った今でも
思い出させるのは、阪東妻三郎だからだろう。
流して見ているつもりだったのがどんどん食い入る様になって最後まで
見てしまったが、どうせならニンニクりシーンも映しておきたかった。
終わりの方で配役紹介の画が出た時、自分が撮った場面と同じ
所で口の開き方が少し違っていただけだったのにも驚いた。
坊や役が長門裕之さんの幼い頃だったのも想像が出来なかった。
人力車の車輪が回っているシーンも何回も出て来ていた。
澤村家の旦那にもよく理解してもらっていて
酒をよばれていた事は知らなかった。
小倉祇園太鼓の乱れ打ちの迫力もすごかった。
小倉では雪が降るのか知らないが
最後は雪の中で倒れて亡くなった様に思ったか、勘違いだったのだろうか。
とにかく、無法松の性根(しょうね)のきれいさには感動した。