4月4日0時30分。管理棟の電話が鳴りだしたが
こんな時間には出ない事にしています。
しばらくすると、玄関のドアを叩く音がするので
出てみると、勝山署の方が2名立っておられました。
東山大橋の上流に明かりが見えるので、車かスノーモービル、それとも滑落か
確かめて欲しいと、署に通報があったので 一緒に行って確認をして欲しいとの事。
東山大橋の上から眺めると、確かに明かりが見えました。
しかし、あそこは、北電の集水口のあたりなので、外灯を点けてあるのでは
無いでしょうか、北電さんに確認をとって見られた方が、分かりやすいと
思いますよ。と言わせて頂きました。
もう一か所、護摩堂川にも、集水口があって、東山川の集水口の所へ
トンネルで水を持って行っているから、そこにも電灯が点いていないか
確認に行きましょうと、案内を゜させて頂きました。
真夜中の事こちらが滑落してしまうか心配でしたが
集水口の近くまで行ってもここには外灯は点いていませんでした。
再び、東山大橋に戻り電灯の明かりの強さ、角度などから憶測して
車や、スノーモービル、ヘッドライトの類ではないと思いますと
言わせて頂きました。
署の方はそれで 納得されて、私を管理棟に送って下さって帰られました。
しかし、万に一つ、遭難のSOSのサインだったらどうしょうと
思うと、恥ずかしながら眠る事は 出来ませんでした。
夜が明けても濃霧に包まれて視界は悪く
友人に電話をすると。集水口には、電気は行っていないだろうと
言うものですから、6時に慌てて国道に降り、
カメラとスコップを持って、6時30分、集水口へと向かいました。
夏場ですと、管理する人が通る道があるのですが
今は絶壁になっていて、道は殆んど通れません。
杉林を上の方まで登っては、滑りそうな雪の上を横に巻いては
進んで行きました。

どうにか集水口の上に出ると、川の上流と下流を照らすライト、川の中を照らす
ライトと、4個もライトが付いていました。
7時30分到着。

本当に 遭難事故で無くてホットしました。
もし遭難していたら私の一言責任となることを思いますと。
本当に心から胸を撫でおろしました。
帰り道は、なるべく、夏道を通ってみようとしました。
大滝川とから滝川の合流地点の近くから、

水田用の用水を取り入れる
水路を夏道に利用しているのですが、こんな岩肌のドッ壁に石垣を築き

水田開発をした、先人たちの願い、思いに敬服するばかりです。