WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

WATERCOLORS

2006年05月04日 | 写真

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                                                                 2006/5/4 am7:00撮影

                                                                                                                                      

僕の住む町にある海です。

20年ほど前、遠い街に住んでいました。よく名神高速道路を一時間ほど車を走らせ、湖の見える街にいったものです。

ある晴れた日曜日、いつものようにカーステレオを聞きながらドライブしていると、遠くに銀色に光.る塊が見えてきました。近づくとそれは、琵琶湖でした。いぶし銀のように輝くとはこういうことをいうのでしょうか。吸い込まれそうになるほど透き通ったブルーの水面に銀色の光が反射していました。それは、この世界には苦悩などなく、光に溢れている。すべてをゆだねればいいのだ。そんなことを連想させるような風景でした。

カーステレオでは、パット・メセニーがWATERCOLORSを演奏していました。

それ以来、美しい水辺の光景を見ると、WATERCOLORSということばがあたまに浮かぶよあになりました。それは20年たったいまでも変わりません。

村上龍は何かのエッセイで書いています。

       歌は、革命を起こせない。

       しかし、歌は、自殺を止める力を持っている。

今朝のわたしの街の海は、20年前の琵琶湖とは違うけれど、それはそれで素敵でした。

晴れた休日の解放的な海・・・・・・・・・・・・・・。