WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

かつおの《たたき》

2022年06月06日 | 今日の一枚(M-N)
◎今日の一枚 582◎
Niels Lan Doky
River Of Time

 気仙沼港にもかつおが上がった。今年は魚影が薄いとのことで、豊漁とはいかないかもしれないとのことだ。スーパーのかつおはまだ高い。とはいえ、かつお好きの私は、ここ数日、毎日かつおを食べている。今日は、お隣岩手県大船渡港産のかつおが比較的安く手に入ったので、かつおの《たたき》を作ってみた。私の実家では《たたき》といっていたが、いわゆるタタキではない。全国的には《なめろう》というのかもむしれない。この辺のところは昨年も記事に記したところだ(→こちら)。生もタタキももちろん美味いが、私はこの食べ方が一番好きだ。今日のかつおの《たたき》は、美味かった。自画自賛である。一応、備忘録のつもりで、作り方を記しておきたい。
①玉ねぎをみじん切りに刻んておく。今日は中ぐらいのを丸ごと1つ使ってみた。これが良かった気がする。
②ミョウガをみじん切りに刻んでおく。今日はミョウガを2つ使った。風味がよい。3つ使用しても良いと思った。今日はスーパーで購入したが、この次は庭の花壇のものを使おうと思う。
③かつお(4分の1身)を細かく切る。今日は、はじめに縦に包丁を入れて長く切り、それから横に切ってサイコロ状にした。
④かつおの上にショウガ・味噌・玉ねぎ・ミョウガをのせる。いつもはすりおろしたショウガを使うが、今日はスーパーのサービス薬味を5つのせた。サービス品でも結構美味かった。味噌は小さいスプーンでやや大盛2つ分入れた。
⑤④をひたすら包丁でたたいて細かく刻む。細かさはお好みなのだろうが、私は結構細かく刻む。玉ねぎを刻んだ時に出る汁が、いい感じの味付けになるのだと思う。ときどき、混ぜ合わせる。特に、みそやショウガが全体にいきわたるように。
⑥大皿に盛りつけて出来上がりである。食べるときは小皿に取るが、しょうゆや味ぽんなど好みのものをかけて食べる。近年の私は、かつおには味ぽんマイルドと決めている。《たたきむ》のみならずタタキも生もである。これが美味い。

 今日の一枚は、ニルス・ランドーキーの2020年作品、『River Of Time』である。ニルスを、というよりトリオ・モンマルトルをよく聴いたのは、15~20年程前だったかもしれない。最近はご無沙汰だった。そういえば、最近のニルスはどうなってるのかと思い、apple Music で探して聴いてみた。
 いい意味でも悪い意味でもキザなピアノを弾くやつだが、私は基本的に好きなのだ。きれい系のやや構成的な感のあるピアノだが、決して予定調和的ではない。良質のアドリブ演奏が展開されるからだ。テーマを美しく奏で、流麗なアドリブ演奏に突入する。構成的と思ってしまうのは、アドリブが流麗すぎるからだろう。

SDGs唐桑半島トレッキングワークス

2022年06月06日 | 今日の一枚(M-N)
◎今日の一枚 581◎
New York Trio
Always
 昨日の日曜日、「SDGs唐桑半島トレッキング・ワークス」というイベントに家族で参加した。宮城オルレ唐桑コースとみちのく潮風トレイルの一部を歩きながらちょっとだけごみ拾いをし、フィニッシュ後はお弁当と海鮮浜焼きをごちそうになるという趣向だった。途中、たい焼きならぬサンマ焼きをいただいたり、フィニッシュ地点の中井小学校からスタート地点の半造レストハウス前までバスで送迎してもらったりして、参加費1000円は安いと思った。
 歩きながら、ニッコウキスゲという高山植物に出会った。高山植物だが、海風が冷たいのでここにも咲いているのだという。なかなか品のある可愛い花だと思った。歩行距離は5キロ弱だったので、トレッキングとしては不完全燃焼だが、病み上がりの身体のリハビリにはちょうどいい。また、たまには大勢で同じコースを歩くのも悪くない。スタート直後は団子状態でちょっと密な感じだったが、しだいにばらけていい感じで歩くことができた。
 こんなイベントがあったら、また参加してみたい。

 今日の一枚は、ビル・チャーラップ率いるNew York Trioの2008年作品"always" である。こういう古き良きアメリカの青春を想起させるジャケットは大好きである。ジャケ買いしていまう。New York Trioをよく聴いたのは、10年程前だった気がする。熱狂的に好きだったわけではなかったが、何となくいい感じだなと思ってCDを買ってしまう感じで、気づいたら結構な枚数を所有していた。最近、何かの作業をしながら聴くことが多い。いい気分で仕事ができる。
 ビル・チャーラップは、もちろんいいピアニストだと思う。New York Trioの時は、ジェイ・レオンハートの端正なベースに包まれて特に好きだ。奇をてらわず、過度の自己主張をしなくても、きちんと存在感を示すことのできるベーシストだと思う。