WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

カラマなカッター

2022年06月26日 | 今日の一枚(G-H)
◎今日の一枚 583◎
Harry Allen
I Can See Forever
 しばらくぶりの更新である。
 仕事が忙しすぎて暇がなかったのだ。あまりに忙しくて心の余裕がなく、授業中に胸が苦しくなったほどである。ブラックとはこのようなことをいうのであろうか。忙しさはもう少し続きそうだが、それでも抱えている任務のうち2つがとりあえず一区切りついた。この間、Bリーグでは宇都宮ブレックスか優勝して比江島選手がMVPを取り、『鎌倉殿の13人』では曽我兄弟の反逆が失敗し、源範頼が幽閉され、今日は頼朝が死んだ。石川で大きな地震が起こったと思っていたら、今日は熊本で大きな地震があったようだ。私事では、ステロイド(ブレトニン)の服用が終わった。

 今日の日曜日はしばらくぶりの完全オフである。これまで忙しかったせいだろうか、朝から妙にハイだった。5時に起き、iPadのリマインダーに懸案だった今日やるべきことをメモし、次々に片づけていった。6時から家の周りの草刈りをし、玄関の花を植え替え、床屋に行き、ホームセンターで園芸・農業用品をいくつか購入し、家庭菜園の畑の草取りをし、いくつかの作物の苗を植え、トマトとナスのプランターの土を増量して芽かきをし、アスパラガス畑に腐葉土を入れた。ちょっとだけ高校バスケの東北大会をBASKET LIVEで見た以外は、30度を超える炎天下の中ほとんど野外で活動した。
 おかげて、日に焼けてしまった。夕方には海水浴に行った時のようなあのぐったりした疲れを感じた。けれども、多少の達成感があって気分はいい。心地よい疲れだ。ビールも美味い。

 草刈りといえば、数週間前に「カラマなカッター」というグッズを購入した。草刈り機を使ったことのある人はお分かりのことと思うが、丈の長い草を切ると、草刈り機に絡まって刃の回転が止まってしまうのてある。「カラマなカッター」は刃の上にもう一枚上向きの刃を付けることで絡まる草を切る装置である。これが大正解だった。すごい。草が絡んで刃の回転が止まることがほとんどなくなった。快適である。まさに、「カラマなカッター」である。たった数百円で、草刈りのイライラがほとんどなくなった。時間があったら、また草刈りをしようと思うほどだ。

 今日の一枚は、アリー・アレンの2002年録音作品『アイ・キャン・シー・フォーエヴァー』である。このブログでも一度取り上げたことのある作品だ(→こちら)。暑い夏には、ボサノバかビーチ・ボーイズが聴きたくなる。無意識の文化的強制だろうか。ボサノバのLPやCDはたくさん持っているが、暑い夏にとりあえず利きたいと頭に思い浮かぶのは数枚のみだ。アリー・アレンのこの作品は間違いなくその一つである。リアルタイムで購入し、かなり聴き込んだ。今でも熱い真夏日には必ず思い浮かぶ。流麗なプレイと、哀しみを湛えたそのテイストが、火照った身体と心を癒してくれる。クールダウンした後も、じっと耳を傾けてしまうのはやはり、音楽の力なのだろう。