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WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

サラ・ヴォーンのアフター・アワーズ

2006年09月17日 | 今日の一枚(S-T)

●今日の一枚 49●

Sarah Vaughan    

After Hours (Roulette盤)

Scan10008_11  サラ・ヴォーンにはAfter Hoursという名のアルバムが2枚ある。一つはコロムビア・レーベルのもので、1949年~1952年に録音したものからセレクトした企画物であり、もう一つは1961年に録音されたこのルーレット盤である。

 伴奏はギターとベースのみであり、それゆえ、全体がリラックスした雰囲気で、サラの情感豊かなボーカルもより際立って聴こえる。オーケストラをバックにした演奏も迫力があって素晴らしいが、こうしたシンプルな編成は、歌が本当にうまいのかどうかがわかってしまう恐ろしさがある。こんなことは周知のことだが、サラ・ヴォーンはブルース・フィーリングだけの歌手では決してない。

 エラ・フッツジェラルドとジョー・パスのやつもそうだが、ボーカルとギターの組み合わせは不思議な暖かさがある。一杯やりながら(いつもだが……)、リラックスして聴きたい一枚である。


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