WATERCOLORS ~非哲学的断章~

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IgA腎症と私④

2021年08月24日 | IgA腎症と私
(4)扁桃摘出手術

 扁桃摘出手術のため入院した。入院は10日間である。経費は139190円だったが、後日共済組合から結構な額の還付金(高額医療費)があるはずだ。また、民間の入院保険が2つ該当し、合わせて69700円の保険金が下りた。退院後の経過や、最終的な収支がどれくらいになったかについては、後日加筆して報告したい。

 開放腎生検のための入院を終えていったん帰宅し、2日後には再入院のためのPCR検査を行なった。お盆の期間を5日間だけ自宅で過ごし、再入院した。入院したのは、IgA腎症の治療法として選択した《扁桃摘出+ステロイドバルス療法》のうち、扁桃摘出手術を行うためである。病棟は同じだが、今回は耳鼻科への入院の扱いのようだ。退院した水曜日に耳鼻科の医師の診察を受けて打ち合わせをし、月曜日に入院、翌火曜日に手術をした。病室は今回も4人部屋をお願いした。

 手術は全身麻酔で行った。2度目の全身麻酔である。前回の開放腎生検の手術同様、いつ、どのように眠ったかは記憶にない。眠っていた時間は0分という感覚であり、目覚めたらすべては終わっていたという感じである。目覚めた後しばらくの記憶は断片的にしかない。今回は夜10時過ぎまで眠気が続き、ちょっと目をつぶると30分~1時間程眠ってしまうということを何度が繰り返した。そのため、真夜中にはあまり眠れなかった。
 
 前回の開放腎生検の手術でやや苦しんだ導尿は、今回はなかった。ほっとした。ただ、一回目のおしっこは看護師とトイレまで車いすで行かねばならず、2回目は看護師の付き添いで自分で歩いてトイレへ、3回目のトイレからは自分で行けるということだった。私の場合、1回目は夕方に、2回目は深夜に、翌朝からは通常通りトイレに行くことができた。はじめから普通に歩いていけると思ったが、指示に従った。
 のどについては、麻酔が効いていたせいか、術後しばらく痛みはなかった。むしろ鼻の挿管チューブの先がのどにに当たって気になった。挿管チューブのため鼻水が出るが、うまく鼻がかめないずだんだん呼吸するのがつなくなってきた。夕方に鼻をかんだ際、挿管チューブが外れてしまった。鼻が通りとてもスッキリした。ラッキーだと思ったが、翌朝までは装着する必要があるといわれ、再び医師に挿管チューブを入れられた。翌朝、チューブが抜かれると、ほとんど通常通り生活できるようになった。
 のどの痛みについて、やはりのどは若干痛かった。我慢できない痛みではない。何もしなければ痛みはなかったが、唾をのみ込むとき若干痛むのである。
 食事は手術の翌日から出たが、流動食→3分粥→5分粥→7分粥→全粥→米飯、と一日ずつ変わり、おかずも増えていった。上の写真は術後4日目の昼食である。7分粥だ。病院の食事を食べると、のどが滑らかになり、痛みが軽減された。また、のどが痛む場合に飲むようにと「カロナール」を処方された。食事前に2錠飲むよう指示され、痛ければ一日に10回まで飲んでかまわないといわれたが、それほど痛みは強くなかったので、朝食と夕食の前のみ服用している。私の場合、痛みは思ったよりひどくはなかったといっていいと思う。
 そう思っていたら、術後5日目ぐらいから痛んできた。瘡蓋が取れる時期だからということだった。夜寝ている間、乾燥して痛む。唾を飲み込む時も、今までより痛い。お粥から米飯になった術後6日目の夕食では、食後に痛みが増した。食後痛みが増したのは、初めてだった。何かがしみたのかと思った。術後7日目の朝には、痰に血がついていた。耳鼻科の医師の話では問題ないとのことだった。webによると、激しい出血の場合は再手術らしい。
 退院の前日に耳鼻科の担当医師から、万一、退院後に出血した場合に備えて、気仙沼市立病院の耳鼻科の医師に連絡しておいた、という話があった。紹介状も付けてくれるという。自宅が仙台から遠いことへの配慮である。まったくありがたい。

 入院10日目、術後8日目での退院となる。退院する今日現在、のどの痛みはある。瘡蓋が剥がれる時期だからか、あるいは炎症止めの投与が終わったからか、ここ数日やや痛みが増した感じだ。我慢できない程ではないが、夜は乾燥して特に痛いようだ。カロナールは、相変わらず朝夕の食事前にしか飲んでいない。痛み止めは頻繁には飲みたくないのだ。飲まなくても問題ない我慢できるレベルだと思っている。
 今後の動向や要した経費、退院後の経過については、後日、加筆・修正して改めてアップしたい。
 次の治療は、ステロイドパルス療法である。3週間の入院である。扁桃摘出後、入院を継続してステロイドパルス療法をやる人も多いようだ。一旦退院すると、改めてPCR検査をやらねばならなかったり、職場に提出する病休のための診断書が必要になったりと、手間もお金もかかるが、私は一旦退院することにした。仕事が気になることもあるが、一度退院して仕切り直したいというのが大きい。気力を蓄えて、できるだけ早期に次のステロイドパルスにのぞもうと思う。今の病室にステロイドバルス療法をやっている人が2人いる。安易に考えていたが、副作用があって結構大変そうだ。けれども、そうやって頑張っている人を見るのは心強い。ステロイドバルス療法についても、少し後になるがレポートしたい。

[術後14日目]
 術後14日目ぐらいからだいぶ良くなった。まだ、違和感はある。ものを飲み込むとき引っかかる感じがある。しかし、「痛い」という感じではない。術後14日目から少しだが、アルコールも飲んでみたが、痛みや腫れはなかった。ただ、入院中節制し、必然的に禁酒したことで、体重も減り身体も調子がいい。これからは、お酒の量は減らしていこうと思っている。

●IgA腎症と私① →こちら
●IgA腎症と私② →こちら
●IgA腎症と私③ →こちら




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