◉今日の一枚 437◉
Karel Boehlee Trio
Dear Old Stockholm
昨日は、妻と連れ立って宮城オルレ奥松島コースにチャレンジした。1周約10kmの中級者向けコースで、オリエンテーリングのように目印を探しつつ歩くのはなかなか楽しかった。
風景が次々変わり、随所に切通しなどもある起伏にとんだコースだった。しかし、ラスト3kmは地獄のようだった。雨が上がった後ということもあり、ドロドロ、グジャグジャで、グダグダの足場の悪い,およそ道とは思えないようなアップダウンの激しい急斜面が続き、身体的にも精神的にもかなりきつかった。膝が痛み出した妻は、もうこのコースには来たくないと訴える始末だった。ただ、終盤の大高森から見る眺めは、疲れが吹き飛ぶほどに美しいものだった。
14時頃から歩き始め、コールしたのは17時半過ぎ。約3時間半のウォーキングとなった。足湯施設があるレストハウスなどの施設もすでに閉まった後だった。さて、奥松島コース踏破の後は、いよいよ宮城オルレ唐桑コース(上級者向け)へのチャレンジが現実的なターゲットとなってきた。
今日の一枚は、オランダのピアニスト、カレル・ボレリーの2004年リリース作品「ディア・オールド・ストックホルム」である。このピアニストについては、以前「ラスト・タンゴ・イン・パリ」という作品を取り上げたことがあったが(今日の一枚113)、近年のピアニストの中ではすごく好きな人のひとりである。
カレル・ボレリーは、ヨーロピアン・ジャズ・トリオの初代ピアニストであり、ジャス・ハーモニカの巨匠トゥース・シールマンズのピアニストとしても活躍した人のようだ。ライブも基本的にヨーロッパのみ、しかもオランダ周辺でしか行わないとのことである。透明感に溢れ、水を打つような静謐さが漂うピアノの響きは、まさにヨーロッパ的だ。以前は、オンマイクの録音があまりに明快できれいすぎることが気になっていたが、最近は、CDをかけると、いつも目をつぶって聴き入ってしまう。その気取らない気品のある響きにはいつも惚れ惚れするのみだ。表題作の②Dear Old Stockholm は本当にいい演奏だ。原曲の哀愁メロディーを生かした、透明で静寂な響きがたまらなくいい。
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