王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

英下院「合意なし」阻止へ動議可決=ジョンソン首相、総選挙提案で対抗―EU離脱

2019-09-04 09:34:14 | 英国とEU
今日は9月4日。
英国の「合意無きEU離脱」を与党のジョンソン首相がどのように実現するのか興味深く見守ってきましたが「もうほんの来月10月末に期限が来ているのですね!」
ジョンソン首相は「議会を閉じてしまう」なんて発言していました。物凄い発想ですね。   汗>
その様な発言を受けてか昨日下院は「合意無き離脱」を阻止する緊急動議を賛成多数で可決しました。
これに基づいて4日「3か月の延期をEUに申し込む様首相を強制する」採決が行われそうです!    又 汗 >
これに対しジョンソン首相は「総選挙を前倒し」で対抗する構えとか!
首相に議員の解散権は無いそうで与党が議会の3分の2の議席を持っていないのでこの“牽制”の実現が難しそうですが野党の一部も「総選挙よりEU離脱」を優先する考えがあり賛成も反対も「微妙だそうです」。おそらくこの「微妙」の間に真実が凝縮されているのですね。
戦後「議会制民主主義のお手本」と教育されてきた浜爺は「英国議会がどんな知恵をだすのか?「与党の首相がどんな蛮勇を振るうのか?」ドキドキしながら眺めています。無理して「世界経済の崩壊のきっかけ」になっては困りますし、「アイルランド国境の関税実務の発生」がアイルランドと北アイルランド(英領)の国境問題(両地域の統合とか北の英領離脱)とかになると又血で血を洗う紛争の再発につながるかも知れません。
どんな知恵を出して見せるか極東の地から「手に汗握って眺めています」
上手くやって見せてください。 お願いします。

写真: 3日?議会でのジョンソン首相
時事通信:
【ロンドン時事】英下院は3日、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」阻止に向けた緊急動議を賛成多数で可決した。合意の有無にかかわらず期限の10月末に離脱すると訴えてきたジョンソン首相は反対したが、敗北を喫し、対抗措置として前倒し総選挙を提案した。BBC放送によると、政府は10月15日の投票を検討している。
 投票結果は賛成328、反対301。野党各党が結束して支持したほか、ハモンド前財務相ら与党・保守党の「合意なし」反対派21人が賛成に回った。
 動議の可決により、10月19日までに離脱合意案が議会を通過しなければ、来年1月末まで3カ月間の離脱延期をEUに要請するよう首相に強制する法案の審議・採決が4日に行われる。
 首相は3日、「下院があす、法案に賛成すれば、国民は(総選挙により首相を)選ぶ必要がある」と表明した。法案の採決は小差が予想され、結果は予断を許さない。
 英首相に議会解散権はなく、選挙の前倒しには下院の3分の2以上の賛成が必要。首相は3日、与党議員の離党により下院での過半数を失い、選挙実現には野党の協力を仰がざるを得ない。ただ、野党は選挙より「合意なし」回避を優先させる方針で、提案は空振りに終わる可能性もある。 
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英のEU離脱 本格化 !!

2017-03-31 10:01:59 | 英国とEU
英の離脱文書にEU反発「脅しのようで不適切」

ウェブニュースで28日(多分現地時間)英国のメイ首相がEU離脱文章にサインした居る写真を見ました。
29日にはEUに通告されたとあります。
通知文は英文6ページだそうでEU側は通商と安全保障を取引していると非難しているそうです。
トランプ大統領の就任後も駐留費を増額しなければ米軍は引き上げるとの発言がありました。同様の非難が起きましたが日本はもちろんドイツとの関係も適当な線で落ち着きました。

今回の通告に至る時間は昨年6月末から数えて僅か9か月間の変化です。
その前月5月末の伊勢志摩サミットでは英国の首相キャメロン氏が「安倍首相が消費税10%の導入を延期する理由に世界で」新たな経済危機がーー」とか述べた時に「そんな危機など無い」と断じていました。そう確かにその時点ではなかったのですが離脱を受けて首相辞任となりました。

一般的解説ではリスボン条約50条とやらにより2年間でEUとの交渉には出口が無いとの意見が一般的です。
EUとの離脱には7兆円程の未払い金の整理が必要とか。また英国の一部をなす「北アイルランド」がEU離脱を望まず「独立投票が再燃しそう」と外交と同時に内政に困難な問題を抱えています。
下是輪でいえば「泥沼の離婚騒動」ですから慰謝料もしくは手切れ金は必要でしょうから後はタフな交渉でしょうね!
英国ファーストを声高に叫ばないまでも「移民の無原則な増加で困っている英国人もいる様です」
シャイで気短で土下手な日本人がしっかり見守るべき交渉事です!!
しっかり見守りましょう!


写真:離脱文書に署名するメイ首相(ロイター)

読売オンライン:
【ブリュッセル=横堀裕也、ロンドン=角谷志保美】欧州連合(EU)からの離脱を通知した英国の文書に対し、EU側が反発を強めている。

 安全保障面での協力と通商関係を取引しようとするような表現があり、「脅しのようで不適切だ」と受け止められている。

 29日に公表された通知文は英文6ページで、離脱交渉で英国側が目指す合意内容の概略を記載している。英国がEUとの合意を目指す「深く特別なパートナーシップ」の核として、「経済と安全保障の両分野での協力」を挙げた。その上で、「合意に達しなかった場合」として、「安全保障面で、犯罪やテロとの戦いを巡る協力が弱まる」と指摘した。高い水準の自由貿易協定を結べなければ、安全保障面での協力を控えるとの意思を示したととられている。
[引用終わり)
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英国メイ首相 EU離脱を表明 !!

2017-01-18 08:45:15 | 英国とEU

昨日17日英国のメイ首相がEU離脱交渉で「EUとの単一市場参加を断念」しても「移民制限」で主権を回復すると「強行離脱(ハードブレグジット」を表明しました。
昨年5月の伊勢志摩サミットで安倍首相が(消費税10%を先伸ばしのため)世界経済に不安定な要素があるとか発言した時、時の英国キャメロン首相は「そんな兆候はない」と発言した人です。そしてその翌月「EU離脱」を国民投票に図りました。キャメロンはそんなことにならないとの(思い込みと対応策の不足で)僅差でますかのEU離脱となり彼は引退に追い込まれました。
昨年浜爺が驚いたことの一つにこの「EU離脱」がありました。
偶然ですが秋には米国トランプ大統領候補の勝利で個別の「自由貿易交渉」は力を得ています。
先行きは分かりませんが日本も英国とは個別の貿易交渉を行い関係を円滑に保たないといけませんね。
真正面から問えば「半々に分かれかねない問題」は事前に丁寧な説明とか支援策などと合わせ是非を聞かないといけませんね。
英国の政治力をじっくりと見守りたいと思います。

写真:演説を行うメイ首相(ロイター)

産経新聞:
【ロンドン=岡部伸】メイ英首相が欧州連合(EU)離脱交渉で、単一市場参加継続を断念しても移民制限などの主権を回復する「ハードブレグジット」(強硬離脱)の意向を示すのは、昨年6月の国民投票を通じて移民流入抑制を求めた国民の意思を尊重したためだ。「特別な関係」にある米国のトランプ次期大統領がEU離脱を支持し、英国との早期貿易協定締結に意欲を見せる中、EU以外の国々との自由貿易協定を促進させ、経済への影響を最小限に抑えて国民の再統合を目指す。

 約52%が離脱を支持した国民投票では、EUの「移動の自由」で急激に拡大した東欧などEU諸国からの移民が、医療や福祉を圧迫していることへの不満が指摘された。また、グローバル化の恩恵にあずかれなかった白人労働者からの富裕層への批判が国家分断を招いた。

 このため、首相は単一市場への参加継続断念と引き換えに移民制限などの主権を回復し、EU離脱を選んだ国民の不満に応え、「世界中の才能を引きつけ、先駆者が居を構えるような、安全で豊かで寛容な国でありたい」と将来像を提示し、国民の統合を訴える。

 また、米国など非EU諸国との自由貿易協定締結のみならず、EU各国とも「EU繁栄が英国の国益」として、個別分野の貿易関係での合意を目指す。首相は離脱で単一市場へのアクセスを失えば、タックスヘイブン(租税回避地)など新たな経済モデルを模索して競争力を回復することも検討、長期的な経済の打撃を抑える狙いだ。

 ただ実際に離脱後の英国とEUの関係は、3月末までに正式にEUに離脱を通知後、原則2年間とされる交渉次第だ。今月末に予定されている最高裁の判決でEUに離脱通知する際、議会承認が必要と判断されれば、野党を中心に議会承認に反対したり、移民制限を強く求める「強硬離脱」を改めるよう圧力をかけたりする動きが活発になることが懸念される。3月末までに通知する日程の修正を余儀なくされる可能性があり、離脱をめぐる状況は複雑化しかねず、首相が描く交渉戦略が実現するかどうかは不透明な情勢だ。
(引用終わり)
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