王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

タリバンが政権掌握、20年ぶり アフガン大統領国外脱出

2021-08-16 09:39:48 | 海外
ここ一週間ほどアフガニスタンのタリバン勢力が親米政権のガニ大統領の支配する首都カブールの周辺をどんどん制圧し首都に迫る状況をマスコミは報じていました。2日ほど前には米国が国際空港と大使館を守るため軍隊の派遣をして先遣部隊だ到着したとか。
今朝スマホを見るとタリバン勢力が首都を制圧し政権を掌握した事と、ガニ大統領がそれに先立ち隣国へ脱出した事が報じられました。ガガーン
ソ連のアフガニスタン侵攻が79年暮れ、それに反発した米国のモスク五輪ボイコットが80年。今IOC会長の山下氏が柔道の代表選手で「私の青春は何だったのだろう」と涙したのはこの頃でした。ソ連のアフガンを通じて南のアラビア海への進出という年来の大戦略は現地勢力の抵抗で88年の撤退により潰えました。その後アフガンは内戦状態となりました。ソ連の支持を受けた親ソ派政権も91年ソ連崩壊を受け、親ソ政権92年に崩壊。暫定政権が発足しましたがやがてタリバンが勢力を持ちも96年カブールを制圧し政権を掌握しました。ところが2001年9月米国で同時多発テロが起きると米国がイスラム原理主義者の存在を嫌いました。2002年国連の仲介で親米派政権が誕生して以来、米英を中心にアフガン難民の救済を焦点に親欧米政権を支えるため、掲載と軍事援助がパッケージで行われここまで来ましたが昨年のトランプ元大統領のアメリカファーストによりアフガン撤退は決り、その方針をバイデン政権も引き継いで今朝の事態になっています。
当面米国はじめ日本も外交官の国外脱出が急務となります。それとタリバン政権が外国人にどんな反応をするのか見なければいけません。AP紙の写真によればカブールに入った武装勢力の写真が有りますから、外国人なら皆殺しでもない様です。例によって欧米勢力の
「輸出禁止令」が出されると貧しいうえに更に貧しくなりそうです。それでもイラン同様、イスラム原理主義に忠実だと孤立化しそうです。イランはそれでも石油が有りますから何とか30年以上もやりくりしていますがアフガンはどうなるでしょう?
中国が出てきますかね? その余力が有るでしょうか? 
しばらくは後始末で両陣営とも大変そうです。

写真:ガニ大統領の国外脱出後、大統領府を掌握したタリバンの兵士たち=15日、カブール(AP=共同) 

共同通信:
【カブール共同】アフガニスタンのガニ大統領は15日、駐留米軍の撤退完了を前に全土で猛攻を続けた反政府武装勢力タリバンが勝利したとする声明を発表、タリバンによる政権掌握を認めた。これに先立ち国外に脱出した。民主政権は瓦解し、今後タリバン主導の国家づくりが進む。
 イスラム原理主義の神学生らが結成したタリバンが同国を支配するのは、2001年の米中枢同時テロ後の米英軍による攻撃で旧タリバン政権が崩壊して以来約20年ぶり。
 タリバンは旧政権時代、イスラム教の厳格な適用を掲げ、女性の権利をないがしろにするなど恐怖政治を敷いた。
(引用終わり)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神奈川の土砂災害警戒情報、... | トップ | 天皇陛下、「深い反省」を今... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外」カテゴリの最新記事