王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

不発弾撤去 無事終了

2008-05-19 08:24:59 | 社会
東京郊外で不発弾撤去=鉄道沿線、1万6千人避難(時事通信) - goo ニュース

昨日昼のTVニュースでは無事撤去完了と映像を流していました。
陸上自衛隊不発弾処理隊---お見事お見事

「何とか法」に基づく避難命令が出たそうですが1万6千人もの避難は大変な「時間と労力と金」を使ったと思います。
今朝「みのさんの朝ズバッ」を見ていて知りました。
9時半が避難最終時間の様で皆さん慌しく電車に急いだり、最寄の避難所に移動したり。病院では前日から指定地域外に入院患者を移送していたようです。
さて9時半以降、行政(調布市、消防、警察)は地区を巡回し「居残りがいないか確認作業」をしていました。
8000所帯といいますから100組で点検しても80所帯ですから大変な手間です。案の定(中にはとぼけた奴も居るだろうとの爺の勘ぐり)指定地域ぎりぎりの場所の住人が(人数は分かりませんでした)居座っているのが見つかりました。

関係者が一体となって30分ほどで避難に同意させたそうです。

あれやこれや住民の撤退が確認され11時の「作業開始から30分で不発弾処理完了」
思ったより早かったのですね。

TVではこの後、この爆弾は昭和20年4月7日に中島工場を爆撃に来たB29に日本の戦闘機飛燕が体当たりして撃墜した時のものらしいとして、今77歳の男性が中学生のとき書いていた日記を披露し合わせ本人がインタビューに応じていました。「平和な空は良い」と感想を述べていらっしゃいました。

さて爺はここで幾つかの感想:
その1:1トン爆弾と言いながら落ちてから63年経った爆弾の処理に「ざっと半径500メートル」の避難地域を設定する必要があったのか?
爺より年上の世代は「雨の様に降って来る焼夷弾」とか小学生の頃「1トン爆弾」なーんて言われて先生から頭に拳骨を食らったしていますので「1トン爆弾」の怖さは感覚的に知っています。
そこで住民の安全を最優先すれば避難地域は広い方が良いに決まっているが仮に300メートルであれば避難住民は半分の8千人以下で済んだのでないか?
加えて陸自不発弾処理隊はこれまで1度も処理間違えはしていない実績がある。
その2:法に基づく「避難命令」なのだから「知っていて避難しない者」はすぐ身柄拘束して「他の避難者の迷惑や撤去作業の阻害要因を速やかに解消する」必要はなかったのか?
或いは自己責任なのだから後日10-50万円位の罰金を科して「同様の愚か者」に対する戒めにする---なんてどうであろうか?
その3:まあなんと言っても日本人の順法精神に感動した。
お年寄りから赤ちゃんやお子さん連れのお母さんまで時間を気にして避難された。
年配のご婦人が「疎開ですよ。1日疎開、嫌な言葉を思い出しますね」とマイクに答えていたのが印象的だった。
まあ半日疎開で済んで不幸中の幸いでした。
その4;この期に暴動は勿論、放火、略奪、空き巣等の被害を聞いていないのでこれも日本人の良さでしょうね。
24時間営業のコンビニも店を閉めていましたよ。住宅街中心といいますが他の商店や会社も同様ですよね。避難地区に近い宅配ピザ店ではバイト要員を3名も増やして臨時注文に備えていましたが、案に相違していつもの1割減とか

あれやこれやこんな事が年中起きては困りますが、「正解は無くても最適解」を求める検討と検証はすべきでしょうね。


時事通信:
東京都調布市で18日、第2次世界大戦中に米軍が落としたとみられる不発弾の撤去作業が陸上自衛隊不発弾処理隊によって実施された。周辺住民約8000世帯、約1万6000人が市の避難命令を受けて近くの小中学校などに避難。作業は午前11時36分に無事終了した。

 同市によると、不発弾は長さ約180センチ、直径約60センチの米国製1トン爆弾。京王線地中化工事に伴い、近隣住民の証言などを基に調べたところ、3月27日、同線国領駅近くの私有地の深さ約3メートルの地中から見つかった。 
(引用終わり)

写真:撤去後の1トン爆弾

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