強行犯係り安積班シリーズを読む!

「鬼の霍乱」の鬼というほど丈夫でないがここ10年ほどは無事に年末を迎えてきた
ところが今年はディープインパクトが有終の美を飾った頃からはっきりと風邪の兆候が出て辛い 寒気がする、だるい、食欲が無い、体の節々が痛む---これはもういけない
早めに休むに限る

夜9時には横になるのだけど寝られない たまたま友人が前の週に文庫本になっている今野敏(こんのびん)氏の警察小説を6冊も貸してくれていたので眠くなるまで読む事とする

予備知識も何も無いままに本の背表紙の若い方から読み出す
本のタイトルは神南署安積班
警察署を舞台にするシリーズ物だから登場人物は決まり 「渡鬼」と同じ趣向
安積剛志(あずみつよし)警部補 刑事課強行班係 係長
部下の村雨明彦部長刑事
同じく須田三郎部長刑事
同じく黒木和也刑事
同じく桜井太一郎刑事
村雨は桜井と須田は黒木とコンビを組んでいる
そして組織は違うが同じ屋根の下の交通課の速水直樹(はやみなおき)係長
以上六人が入れ替わり立ち代り次々と起こる事件に関わってくる
「神南署安積班」を読むとどうやら話は3部構成になっている
神南署に於ける6人の関係は以前の職場以来の様だ その職場とはお台場スポーツセンターのそばにある「東京湾臨海署」だ 通称「湾岸分署」とか「ベイエリア分署」とか呼ばれいつの間にかそれで本庁の会議でも通用する様になっている 日本の警察署には分署はないが「東京湾臨海署」は余りにも小所帯なのと湾岸高速道を管理する本庁交通課の交通機動隊の分駐署に間借りしたので「分署」となったらしい バブル華やかな頃東京湾副都心6万人構想を睨んで配置されたがバブル崩壊後
「警察署」機構は解散となりこれまた新設の「神南署」に異動となったらしい

本編の最後に安積係長と部下が復活される「東京湾臨海署」に部下ともども異動になりそうな感じで終わる 軽くて面白い短編が次々と続いたので次巻が期待される

さて背表紙の背番号順に次巻を読むと「残照」や「陽炎」は「神南署安積班」をはさんで新旧どちらの話なのであろうか?
さらにその次の巻「東京ベイエリア分署3巻」は昔の分署時代の話ではないか?
復活後の話であれば一言説明が無いと話が繋がらない様に爺には思える 「神南署安積班」ではなんどもベイエリア分署の説明といきさつを説明しているのに復活後の話としては説明不足に思えるわけ 知ってる方は教えてください

作者がこの様な構成にしたのか出版元角川事務所の都合でこうなったか分からないが多少紛らわしい もっとも各巻毎に読みきりであるからその缶の中で話の筋が追えないという事ではない

どの巻を読んでも捜査の第一線のご苦労(犯罪者に対しても家庭崩壊に対してもそして組織内部の階級性や本庁対所轄の葛藤など)が良く判る作品です

帰省の際のお供に本の厚さも内容もお誂え向きの優れものです
一読をお勧めします


「鬼の霍乱」の鬼というほど丈夫でないがここ10年ほどは無事に年末を迎えてきた
ところが今年はディープインパクトが有終の美を飾った頃からはっきりと風邪の兆候が出て辛い 寒気がする、だるい、食欲が無い、体の節々が痛む---これはもういけない
早めに休むに限る

夜9時には横になるのだけど寝られない たまたま友人が前の週に文庫本になっている今野敏(こんのびん)氏の警察小説を6冊も貸してくれていたので眠くなるまで読む事とする

予備知識も何も無いままに本の背表紙の若い方から読み出す
本のタイトルは神南署安積班
警察署を舞台にするシリーズ物だから登場人物は決まり 「渡鬼」と同じ趣向
安積剛志(あずみつよし)警部補 刑事課強行班係 係長
部下の村雨明彦部長刑事
同じく須田三郎部長刑事
同じく黒木和也刑事
同じく桜井太一郎刑事
村雨は桜井と須田は黒木とコンビを組んでいる
そして組織は違うが同じ屋根の下の交通課の速水直樹(はやみなおき)係長
以上六人が入れ替わり立ち代り次々と起こる事件に関わってくる
「神南署安積班」を読むとどうやら話は3部構成になっている
神南署に於ける6人の関係は以前の職場以来の様だ その職場とはお台場スポーツセンターのそばにある「東京湾臨海署」だ 通称「湾岸分署」とか「ベイエリア分署」とか呼ばれいつの間にかそれで本庁の会議でも通用する様になっている 日本の警察署には分署はないが「東京湾臨海署」は余りにも小所帯なのと湾岸高速道を管理する本庁交通課の交通機動隊の分駐署に間借りしたので「分署」となったらしい バブル華やかな頃東京湾副都心6万人構想を睨んで配置されたがバブル崩壊後
「警察署」機構は解散となりこれまた新設の「神南署」に異動となったらしい

本編の最後に安積係長と部下が復活される「東京湾臨海署」に部下ともども異動になりそうな感じで終わる 軽くて面白い短編が次々と続いたので次巻が期待される

さて背表紙の背番号順に次巻を読むと「残照」や「陽炎」は「神南署安積班」をはさんで新旧どちらの話なのであろうか?
さらにその次の巻「東京ベイエリア分署3巻」は昔の分署時代の話ではないか?
復活後の話であれば一言説明が無いと話が繋がらない様に爺には思える 「神南署安積班」ではなんどもベイエリア分署の説明といきさつを説明しているのに復活後の話としては説明不足に思えるわけ 知ってる方は教えてください

作者がこの様な構成にしたのか出版元角川事務所の都合でこうなったか分からないが多少紛らわしい もっとも各巻毎に読みきりであるからその缶の中で話の筋が追えないという事ではない

どの巻を読んでも捜査の第一線のご苦労(犯罪者に対しても家庭崩壊に対してもそして組織内部の階級性や本庁対所轄の葛藤など)が良く判る作品です

帰省の際のお供に本の厚さも内容もお誂え向きの優れものです
一読をお勧めします
