ハルさんは腰が曲がっている
それも直角近くに
そんだけ曲がっていると
たぶん若い頃はグラマーだったんだろう
ハルさんのおっぱいの先端はズボンに乗っかっている
そしてハルさんはズボンがずりおちてくると
おっぱいを放り出して
ズボンを持ち上げる
ごく自然に
僕はそれを見かけると
「ちぇっ!」と言って顔をそむける
僕は仕事中によくボヤ~~としている
一点を見つめて自分の世界に行ったりしてる
今日も口を開けてポヤ~~としていた
しかし、今日は違った
ポヤ~~として現実を見ていない視線の先にハルさんがいたんだ
その時もハルさんはおっぱいを放り出してズボンを上げていた
僕はその光景を空気のように気付いていなかった
そしたらハルさんが僕を見て
「ニッ!」と笑ったんだ
僕は「ハッ!」と現実に引き戻された
「ちゃう!ちゃう!」
「誰が90近いばぁさんのおっぱいなんか眺めるかい!」
「たのむから勘違いせんといてくれよぅ~~」