旦那様を亡くされたキクさんが今日もやって来た
ボソっと・・・
「実はじぃさんが死んじゃって・・・」
「少しは落ち着かれましたか?」
「えっ、あんたじぃさんが死んだの知ってたの?いったい誰に聞いたの?」
「だってキクさんが昨日ここに来ておっしゃったじゃないですか」
「私、昨日はここに来なかったわよ今日、初めて外に出たんだから」
「???」
午後からムネさん(仮名)がやって来た
ムネさんは年寄って息子さんに引き取られて、最近この地にやってきた、少し耳が遠い
「どうです、こちらには慣れましたか?」
「血圧は高うない、Pなんたらとか言う数値が少し高いそうじゃ」
「僕にはあまり分からないんですよ」
「P・・・なんちゅうたかいな、P・・・」
僕はこの場を離れて別の人と話してムネさんの近くに戻って来た
「P・・ぴぃー・・ピー・・なんやったかな・・」
ムネさんはその後もずっとピーピー言っとった
今朝も職場はつねいっつぁんの兵隊話で盛り上がっていた
「伍長が俺によぅ~、牛の頭を大槌でひっぱたいて殺せって言いやがるんだよ」
「俺は嫌だって言ったんだがよぅ~」
「そうしたら、牛が殺せなくて人間が殺せるかって言いやがって」
「しょうがないんで思いっきりひっぱたいたんだよ」
じぃさん同士でそんな話をしている所にキクさん(仮名)が入って来た
ボク「キクさんおはようございます。そう言えば旦那さんはお元気ですか?」
キクさん「死んだ」
ボク「えぇ~~~!いつ?」
キクさん「おととい」
キクさん「朝起きて来ないんでほっといたら、冷たくなっちゃってさ」
ボク「えぇ~~!それで葬式は?」
キクさん「昨日終わったよ」
ボク「まぁ~、寝込まれなくて最後の女房孝行だよ」
キクさん「そうね」
一同「・・・・・」
そしてつねいっつぁんの会話は続く
「それでよぅ~ひっぱたいて死んだかと思った牛がむくっと起きて来てさぁ~
鼻に結んだ綱まで引きちぎって、伍長の野郎を追い掛け回すんだよ」
「もう伍長の逃げるかっこが面白いって言ったら無いんだよ、わはは!」
こうやって他愛も無い会話は続くのであった
非常に好評だ
なんてったって‘タダ,だもんな
盛り上がっていたぞ
しかし、あっと言う間にクレームが出たぞ
男性の方からだ
「落ち着かんわい!」との事だ
やはりそうか・・・
嫌な予感がしたんだ
これは新しい事をやると言うのは慎重に行わないと
諸刃の刃になりうる
難しいぞ
今年から介護保険等で予防介護が新設され
あっちでもこっちでも高齢者の筋トレが叫ばれている
転倒防止、寝たきり予防の為の運動
マシンを使ったり体操をさせたり
体を使う事により脳の刺激にもなりボケ防止にも役立つ
しかし、もうすぐ介護を必要とするような年齢の方が喜んで運動をするだろうか
運動が返って苦痛となるような事が無いだろうか
軽い持続的な運動は血圧を安定させるが
強い瞬発的な運動は血圧を上昇させ心臓に負担を掛ける
その点、美容は体に負担を掛けない
高齢の女性も美しくなりたいと言うのは永遠のテーマだ
綺麗になる事で進んで社会参加も入れるし
フェイシャルマッサージなどを受けると
心身の安定、免疫力の向上
美しくなると言う期待から脳も刺激されホルモンバランスの安定にも役立つ
ホルモンが安定すると言う事は結果として老化防止、健康維持にも役立つ
取りも直さず
女性のみならず男性も高齢を理由に身だしなみに気を使わなくなってきては
体の老化も却って早めてしまう
・・といつも小汚いひろ造がほざきます。
新プロジェクトに化粧品が必要だったとは・・・
想定外じゃ
他にアメリカにある物を注文していて現在アメリカ人が一生懸命に作っとるぞ
日本でも作ってるけどアメリカ製がええんやと
他にもあれこれ頼んだぞ
うぅうむぅ~~~
とても出足の1000円じゃ終わらんわい
うちとしては天文学的金額になるんじゃなかろうか・・・
うちは物を売る仕事じゃないぞ
大丈夫かいな
とうとう、うちの仕事の命運を賭けた巨大なプロジェクトが動き出した。
これまでに新プロジェクトに投入した金額はざっと1000円だ
言っておくが1000万円じゃなくてただの1000円だ
これでいかにうちの仕事が超零細か分かったろう
ふふふっ
思えば今までにいろんなプロジェクトを組んだがことごとく失敗したぞ
ふふふっ
その労力と金を本業にもっと費やしていたら今頃はもうちっとマシなもんになっていたぞ
ふふふっ
しかし今回はなんとなく旨い事行くような気がするんだが
旨い事行ったら詳細をブログに載せて行こう
ようやく月初めの事務仕事を終えた
ふぇ~~~~!
しんどぃ
今日は自分へのご褒美と明日への活力の為に一杯飲みに行こうっと
どこへ行こうかなっ~と♪
お昼に街に出かけたら初々しい人間が溢れていた。
真っ白なスニーカーを履き胸に真っ赤なリボンをつけた中学の新入生
ちっちゃな体に制服のブレザーを着こんだ私立の小学生
いかにも新入社員ですという感じでスーツがまったく似合わない新社会人
もうお母さんと並んで電車の椅子に腰掛けるのが気はずかしそうな小生意気な新高校生
皆、初々しくてええなぁ~
定期券売り場の長打の列を眺めていると
皆、人生の階段を一歩一歩登っているんだなぁ~
と思った
大人の階段昇るぅ~♪君はまるでシンデレラっさぁ~♪
おっさんもまだまだ昇っちゃるぞ!
いつも酔っ払っていて夢なんて覚えてやしないが
しばしば見る夢だ
外出している僕は何故かズボンを穿くのを忘れている
上着は着ているんだが
下はパンツ一丁なんだ
そしてその事を夢の中で気付き慌てる
これは人間の心理状況で何を意味するんだろう・・・
よく高い所から落っこちそうになる夢もよく見るが
この心理状況はなんとなく分かる
ズボンを穿き忘れる・・・
いつもあれもやらにゃならん、これもやらにゃならん
他にやらにゃならん事を忘れてはいないか
気だけがアセアセして行動は伴わない
そう言う事が起因しているんだろうか
一種の強迫観念かな
人間どっしりと行かんかい!