‘ゆとり，が無い

今日は昼の１時過ぎまで仕事

懸念していた二人の助手の方とも何とかお客様をこなせた

４月２９日の祝日はもう２０年近く休んでいない

この日は昔、楽しみにしていた近くのウィスキー工場が開放デーで

酒の飲み放題なんやけど

行けんやんかぁ～！

サンドイッチを食ってから後期高齢者医療保険など事務仕事

その後、介護の認定審査会の資料整理

１５人程の資料整理でギブアップ

後はこの次

そして今は酒

わしゃ～仕事しておるか酒飲んでおるかどっちかやな

２年程前まで同年代では

他人様以上に体を鍛えておったんやけど

生活環境が変わって

そんな‘ゆとり，が無ぅなった

おっさんに無いのは‘ゆとり，やな

いつも見ておるのは足元

難儀な世の中や

それぞれ抱える問題

ふぅ～～事務仕事は今日はここまで

他人さんが休みやっちゅうのにしんどいのぅ～

・・・

うちの一人のパートさんのご主人は今日、ミュウヘンに出張とか

もう一人のパートさんのご主人は先日ドバイから帰って来た

何でもホテルは五つ星だったとか

お二人共エリートの旦那様をお持ちなんだな

お客様のタケオさんは先日・・・なんやったっけ？

ロシアから独立して石油が出て

なんたらこんたら・・

なんたら・・バイジャンから帰って来た

話を聞くと皆さんこれでいろんな問題を抱えているらしい

為替の問題やイスラムの宗教問題

・・・

大きいのぅ～

今、わしが抱えている問題は

夜の部の常連客の○美さんの足が異常に臭いって事だ

店中が臭くなって他のお客様がひいてしまう事やな

・・・

小さいのぅ～～

お客さんの対象範囲が狭い

昼に床屋さんに行った

安いところじゃ

わざわざ電車賃を払うて行く

顔そり、シャンプー、肩揉みを入れて１８５０円

肩揉みなんぞ誰かさんよりずぅ～～～～と旨いぞ

わはは！

そやけど仕上がりはこんなもんか

しゃーない安いんじゃ

ラーメン食って帰ってもおつりが来る

今日の最後のお客さんはお得意様の近所の床屋さんだった

足の修理？に見えられた

わしはその床屋さんには行った事が無い

（高いもんな）

足の修理？だから、

わしの頭が必然的にお客さんの目下に来る

わしはお客さんと出来るだけ目線を合わせない様に世間話をする

お客さんはわしの頭を撫で回すように眺めながら話す

（しんどいのぅ～～）

床屋さんのお客さんは難しいぞ！

来てくれてるから行く

そうしたところ・・・

前に来てくれていた別の床屋さんが来る

（変えたんか・・・と思われる）

そこでまた

その床屋に行く

別の床屋さんが

（わしの所へは来もせんでと思う）

寿司屋の大将は

「俺は順繰りに廻るんや」

・・・とか言ってたけど

・・・

わしの仕事ってほんまに小さいのぅ～

？？？

あ～～あ・・・

ああ言や

こう言うし

人の話は、はしょるし

年寄りは、あんたの能書きなんぞ聞きとう無いんじゃ

しっかりお客さんを立てるんじゃ！

わしは年寄りが癒される空間作りを目指しとるんじゃ

わしの目標を壊さんといてくれ

？？？
わしゃ気が弱い

弱いぞ

その割には

「ああせぇ～こうせぇ～」

言うとるか・・・

やっぱり言うとるな

言うとるやん

難しいのぅ～

？？？

組織作りって難しいのぅ～

わしは元来がひきこもり体質なんやが

それがどないしたんやろ

う～～～～ん

やっぱ

１月に酔っ払って階段から落ちて頭を打って以来

何かが違うぞ

何かの霊でもとりついたんやろか

今昔物語

ほへぇ～～

仕事が終わった

今日もしんどかったのぅ～

今日の昼は外回りやった

子供が学校に弁当持参になったんで

わしもたまに弁当を作って貰えるようになったんで

外回りの帰りに公園で弁当をひろげた

たまにはこう言うのんもええのぅ～

生活には変化も無きゃ

外回りの途中に同業者のお店を３件通り過ぎる

チャリンコでの外回りなんで各店を眺めながら通り過ぎる

そのうち２件は最近評判の繁盛店だ

昼過ぎやと言うのに混んどるのぅ～

店構えも立派なら大勢のスタッフを抱えとる

間に挟まれてひっそりとボロボロの店がある

いかにもお客さんが入って無い

古臭くて

営業しとるんかな？

・・・とか思ってしまう

しかし、この店はわしが開業したての頃は

目標の店やった

一人で一日のお客さんを平均７０人こなす

（もちろん、わしの話や違いまっせ！）

（このボロボロの店の大将の話だす）

今では信じられない時代だった

繁盛店の２件もこれほどの数は来て無いだろう

昔と今じゃ仕事が違うもんな

ふぅ～～

帰ろぅ～

ブツブツ

いつの間にかスタッフの方が５人になった

もちろん常時じゃないが

なんせ人がおらん事には、きょうびのお客様は引いてしまう

頭数だけは全盛期に近くなって来た

しかし、いかんせんお客さんの数が違う

しかし、今はどうのこうのと言うておられん

とりあえずお客さんを引き止めておかねば

問題は

金を稼いでくれるスタッフがおらんちゅうこっちゃ

こればっかりは慎重にならざるを得ない

昔、大失敗ばかりしたからのぅ～

正道

ふぅ～～～

最後のお客様の身の上話を聞いておったらこんな時間か

若くてキレイな女性のお客さんやが

最近、若い娘と話をしても全然楽しく無いな

（ほんまの話）

なんちゅうか

住む世界が違うと言うか

わしには関係ない世代ちゅうか

えへへ

・・・と思わせられる関係にしていただけ無い世代ちゅうか

昔は股間を熱くしながら話を聞いたもんやが

ふぅ～～～

開業したての２０代の頃は

若い女性のお客様にお互いに顔を赤らめながら仕事をしたもんじゃが

今はおっさんじゃ！

おっさんなんぞ何のはずかしい事も無いぞ

足は臭いし

髪はぼさぼさ

ヒゲは無精ヒゲやし

身なりはいつもおんなじゃ

だいいち誰も見てへんてぇ～

わしゃおっさん道を突き進むんじゃ

ちょい悪オヤジがなんじゃい！

あほんだらぁ～

わしゃ～

臭い

汚い

口うるさい

オヤジの正道を突き進むんじゃ

頭打って人が変わった

新しい構想とイメージが湧いてきたぞ

ふふふ

逃げられたと思った優秀なスタッフの方も戻って来たし

そうでも無いのは残っておるんだが

これがまた

しょうがないんでマジで教育するんじゃ

気の弱いぴろちゃんは返上じゃ

「そこが違うじゃろう！」

「ちゃんとお客様に声かけしてね」

（こんなアホンダラに文句言われるスタッフもええ迷惑じゃ）

しゃー無い、生きにくい世の中じゃ

昔なんぞこんな事、スタッフに言った日にゃ

数倍も逆襲を食ろうた

それだけわしも歳、食うたんやろな

やっちゃるぞ

帰って寝よ

あ～あ

今日の労働が終わった

忙しい一日やった

昼前にお客様のラッシュでスタッフの方とひぃひぃ～

食う物も食わず介護の審査会場へ

「この方は認知度が低いので介護給付が妥当かと・・などなど」

（わしの方がよっぽど低いんやけど）

職場に帰ると急なお客様

（わし飯も食うて無いんやけど）

なんやかんやでそのまま午後のお仕事に突入

またまたラッシュ

（この調子やと一日の目標人数は軽いのぅ～）

・・・とか思って

５時を過ぎたら

ポツリ、ポツリ・・・

ピタッ！

ピタッ！っとお客様が途切れた

終わって見れば目標人数に一人足りない

なんとかせにゃ～ならんのぅ～

目の前に大きな壁が立ち塞がっている

この壁を越えれば一気に弾みが着くんやが

うちの今の体制ではたぶんここら辺りが限界なんやな

昔とやってる仕事が違うもんな

やっぱり人がおらんとあかんな

金が掛かるけどしゃーないのぅ～

費用対効果って大丈夫やろうか

とりあえず人探しじゃ！

早く帰んなきゃ

最近また仕事、いやいや病が出てきた

朝、仕事に出るのが嫌になって来た。

それに合わせるかのように

今日は今月に入ってお客様最低人数を記録した

どうしたんやろ

雨の日ばかりやもんな

特に月曜日ってかれこれ、ひと月以上雨ばかりやん

モチベーションが下がる一方じゃ

ふぅう～～～

・・・

今から数十年前にわしはある高校に入学した

育った県の隣の高校に越境入学だった

そして希望に胸を膨らまして入学式に挑んだ

「起立！礼！国歌斉唱！」

生徒全員が脱兎の如く立ち上がり

大声できみがよを歌う

隣のあほんだらのような同級生も胸を張って一生懸命に歌う

わしは感動した

胸が熱くなり涙まで出そうになった

（これが学校じゃ！学校っちゅーもんじゃ）

しかし、わしは‘きみがよ，を歌えなかった

正確に言うと知らなかった

何故かと言うと

わしが育った県では

中学を卒業するまで‘きみがよ，を習った事が無かった

おまけに「起立」で立つ事も無かったし

「礼」で頭を下げる事も無かった

（どんな教育を受けたんじゃ）

‘きみがよ，云々じゃなくて

全員が同じ歌をうたうと言う一体感に感動したんだろうな

あの時からわしの人生も開けたような気がした

ふぅ～～

酔うてきたな？

わしは何を言いたいんやろ

どこぞの高校は校長の裁量ひとつで入学金を払わなかった新入生を

入学式に出席させなかった

（ええやん！出席させたら！公立高校なんやから）

うちのお客さんの○○君は

卒業前のイジメで卒業式に出られなかった

どんな事があったにせよ彼らには一生忘れられない思い出だろう