中学の音楽会最後の曲は、教員を含めた全校による「花は咲く」の合唱でした。指揮は校長先生。いつかどこかで耳にした曲だと感じていました。2012年に発表されたもので東日本大震災復興応援のために作られたチャリティソングでした。NHKの復興応援テーマソングとしても流れていたようです。
真っ白な雪道に春風香る 私はなつかしい あの街を思い出す
叶えたい夢もあった 変わりたい自分もいた 今はただなつかしい あのひとを思い出す
誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましている 誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く 私は何を残しただろう
夜空の向こうの朝の気配に 私はなつかしい あの日々を思い出す
傷ついて 傷つけて 報われず 泣いたりして 今はただ 愛おしい あの人を思い出す
誰かの思いが見える 誰かと結ばれている 誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く私は何を残しただろう
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために
震災で亡くなった人の目線で書かれたといいます。100年たって何のためにどんなきっかけでできた曲か忘れられ詠み人知らずで残るといいと願われています。
体育館で聞きながらあまりの切なさに心洗われるようでした。
花は人の心の中に咲くといいます。100年も経てば今生きている人はほとんどいない。それでも何かを残そうと日々生きている
いつか生まれる君のために。君とはいったい誰に向けられたのなのだろう。誰しも時の流れの中で懸命に生きている。
ある日突然終わる日が来ることを知りながら。
秋の空の下今日も花は咲いている