皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

花は咲く

2018-10-20 22:06:21 | 心は言葉に包まれて

中学の音楽会最後の曲は、教員を含めた全校による「花は咲く」の合唱でした。指揮は校長先生。いつかどこかで耳にした曲だと感じていました。2012年に発表されたもので東日本大震災復興応援のために作られたチャリティソングでした。NHKの復興応援テーマソングとしても流れていたようです。

真っ白な雪道に春風香る 私はなつかしい あの街を思い出す

叶えたい夢もあった 変わりたい自分もいた 今はただなつかしい あのひとを思い出す

誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましている 誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く 私は何を残しただろう

夜空の向こうの朝の気配に 私はなつかしい あの日々を思い出す

傷ついて 傷つけて 報われず 泣いたりして 今はただ 愛おしい あの人を思い出す

誰かの思いが見える 誰かと結ばれている 誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く私は何を残しただろう

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために

震災で亡くなった人の目線で書かれたといいます。100年たって何のためにどんなきっかけでできた曲か忘れられ詠み人知らずで残るといいと願われています。

体育館で聞きながらあまりの切なさに心洗われるようでした。

花は人の心の中に咲くといいます。100年も経てば今生きている人はほとんどいない。それでも何かを残そうと日々生きている

いつか生まれる君のために。君とはいったい誰に向けられたのなのだろう。誰しも時の流れの中で懸命に生きている。

ある日突然終わる日が来ることを知りながら。

秋の空の下今日も花は咲いている

 

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響け 届け 僕らの歌

2018-10-20 16:41:04 | 日記
爽やかな秋晴れの下、中学校の音楽会が行われました。場所は中学校の体育館です。例年産業文化会館で開催されますが、現在改修工事のため体育館での開催です。中学は文化祭はなく、この音楽会が体育祭と並ぶ二大イベントです。スローガンは「We aer the One 響け 届け 僕らの歌」父兄の観覧はそれほど多くありませんが、熱心な保護者は最前列でビデオを回していました。クラスでの予選を通り、伴奏を担当する長女ですが、緊張からかなり強ばっていました。一年生最後に伴奏し、まずまずの出来のようでした。
娘の曲よりも強く印象に残ったのは、学年別の実力の差です。勿論一年生も一生懸命歌っていましたが、二年生三年生と学年が上がる毎に圧倒的に伴奏も、合唱も上手くなっていきます。
中学校は僅か3年間。一年の違いが目に見えて伝わります。それだけ成長の度合いが大きいのでしょう。時代は変わったと言いますが、こういう姿を見ると学校の先生はいいなと感じます。日々人が切磋琢磨しながら成長するのを間近で見られるわけですから。
練習の成果から、伴奏では表彰を受けました。反抗期のむすっとした表情が今日ばかりはステージで笑顔が弾けました。帰り道では通り雨の後の虹が微かに掛かっていました。
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