コーヒー牛乳といえばわたぼく。そういう消費者は行田市民だと思う。ただし私よりも若い世代。わたぼくコーヒーは森乳業のオリジナルブランドで生乳70%を使用したパックの商品だ。堂々とセブンイレブンの棚割に入っている。NB商品と比べ(グリコ)と比べ明らかに割高な価格設定だが、それでも地場商品として売れるから価格も下げないのだろう。カフェオレとコーヒー牛乳の違いがよくわからなかったが、要するに表示の違いで先述の関東栃木レモン同様、2000年に起きた大手乳業の品質事件から法改正された結果、牛乳と表示するには生乳100%でなければならず、コーヒー牛乳とは表示できなくなり「コーヒー入り乳飲料」となる。
「1987年、学校給食の栄養士さんから子供たちにもっと牛乳を飲んでほしいと相談され、ミルクたっぷりのコーヒーミルクが誕生した」
と書いてある。わたしとぼくのコーヒーミルク。そこから「WATABOKU(わたぼく)」というブランドになったそうだ。行田市民なら皆知っている(はず)。長く愛されてきたブランドだ。でも自分が小学校の頃にはまだなかった。
小中学と森乳業の三角牛乳を飲んだ世代だ。当時は森牛乳といっていたと思う。昔も今も市内の小学校の社会科見学で工場を見学する。
自分が小学校の頃、地区内には農家で酪農を兼業しているところもあった。森牛乳も向けの酪農だったと思う。現在は酪農をしているところはなく、コメ作りだけになっている。なつかしい昭和の思い出だ。コンビニの棚から見えてくるものは食に関する物語が溢れている。