ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

『べっぴんさん』、全然BKらしくない…

2016-11-07 21:09:10 | エンタメ

月〜土の7:15〜7:45は、NHK-BSプレミアムで朝ドラ三昧だ。
前半は往年の名作の再放送で、現在は「ごちそうさん」を放送中。後半は現在総合で放送中の「べっぴんさん」の早出しだ。

「ごちそうさん」は、杏がヒロインで東出昌大と共演したのだが後にまさかこの二人が結婚するとは思わなかった。
「食らう事は、生きる事」
がテーマの、それこそ食べるシーン満載なのだが今週に入って嫁ぎ先の小姑・和枝ことキムラ緑子の超絶嫁イビリがとにかくつらい。つら過ぎてやめられない(笑)。

さて、放送1ヶ月が過ぎた最新作の「べっぴんさん」。
とても作り込まれているのだが、今のところ面白くなってくる気配を感じないのである。
まず、BK(NHK大阪放送局)制作の割に笑いが全くない。直近まで再放送をやっていて毎朝大笑いした「てるてる家族」と比べるつもりはないが、笑いを散りばめながらもホロリとさせられるのが、BKの良い所であったはずだ。
近年でも「カーネーション」「ごちそうさん」「マッサン」、そして名作中の名作「あさが来た」もそうだ。
(『純と愛』ハ…ナカッタコトニシテ)

反対にAK(東京)制作は、笑いなどなくてもそう思って観れば別に問題ない。
「近年の朝ドラは、西高東低」と言われるのは、同じようにホロリとさせるところはさせつつも笑わせてくれるからである。

それと丁寧な造りながら、リアリティのなさも気になる。
主人公・すみれは子どもを生んでいるにもかかわらず、育児シーンが全くない。ほとんど預かってもらっていたのかもしれないが、戦時中滋賀に疎開していた時に赤ちゃんの泣き声がうるさがられたのが逆に白々しく思える。

時間の流れも速かったり遅かったり。
観ていて「テンポがないなぁ」と思わされたかと思えば、すみれはたった15分で結婚→出産→夫・紀夫が出征。
いや、むしろそれはテンポではなく単にマキを入れているだけで、観ている側はついて行けない。

富裕層を描いたドラマではあるが、「あさが来た」も当時の富裕層であった。にもかかわらず苛立ちは一切感じなかったのだが、今回の「べっぴんさん」は富裕層ゆえの世間知らず、悪い意味でのお嬢様ぶりが目立つ。
敢えて苛立たせる狙いなのであれば、「純と愛」とさして変わらない。
(ダカラソレハ…ナカッタコトニシテ)

神戸のストーリーでありながら、いわゆる神戸弁が全く聞こえないのも気になる。
神戸弁と言えば、「知ってる」を「知っとー」。やってるを「やっとー」と言うのが有名だが、果たしてこの時代の神戸の山手ではそのような言葉はなかったのだろうか。
「カーネーション」が岸和田弁、「マッサン」が広島弁にこだわったのと対照的である。

今のところは、靴職人の麻田さんこと市村正親がカッコ良すぎるのが救いだが、終戦後靴が売れなくなり下駄屋に。
しかもその下駄屋をベビーショップにしてしまったため、下駄を作るシーンすらない。

果たしてこれから、ちょっとでも面白くなるのだろうか?
もう少し、BKらしく笑わせてほしいなぁ…
あと、主題歌がミスチルじゃなければよかったのに…