今日はとにかく、米大統領選で共和党のトランプ候補が勝利したニュウスで持ち切りであった。
「メキシコとの間に壁を作る」
「日本から軍隊を引き上げる」
「イスラム教徒を放逐する」
など過激な発言を繰り返し、およそ品性を感じない人が強国の大統領になってしまった。
もう一人の候補・ヒラリー氏もグローバル企業からの献金、メール問題、TPP賛成から反対への宗旨替え…ホメられたものではない。
何度も大統領選を見てきたが、今回ほど低次元な、下らない選挙は記憶にない。
ただひたすら相手を罵倒するだけで、どちらが勝ったとしてもそんな大統領のいる国と同盟関係にある事が恥ずかしくなる。
イギリスのEU離脱と言い、世界のあちこちで地殻変動が起きている。
いや、地殻変動と言えば聞こえはいいが、日本でも同じような光景を見てきた。
雇用も景気も良くなく、漠然とした不満を持っている庶民はそれこそ政治や行政に対し、破壊願望を持っている。
その破壊願望を味方に付け、政治活動をしてビッグネームになった人がいた。
彼は絶えず敵を作り、劇場型の政治を演出した。一方で、都合が悪くなるとたちまち論点を変え、全く違う問題をブチ上げて絶えず大衆の目を引き続けた。
マスコミに対しては、恫喝を繰り返した。
誰とは言わないが、そんな彼が一体何を残したと言うのか。
様々な問題をとっ散らけて、残ったモノは一体何だったのだろうか。
それと同じ現象が、米国でも起きてしまうのだろうか。
いわゆる「壊し屋」は、それまでの体制が古いというだけで壊すに値すると云うのだが、自らが作ったものの耐用年数については一切触れようとはしないのだ。騙されてはいけない。
新大統領の誕生を、決して両手を挙げて歓迎する気にはなれない。
とりわけ日米安保と、TPPへの影響は甚大だ。
まぁ、ひとつ決まった事はコレで今週のエリザベス女王杯がトランプだけにミッキー「クイーン」が来る事だろうが(笑)…