ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

確かに、このチャートでは日本の音楽の将来が心配だ。

2016-12-28 21:28:45 | No Music,No Life.
オリコンが発表した、今年の年間CD売上げランキングを見て、唖然とした。

1位 AKB48「翼はいらない」/152.0万枚
2位 AKB48「君はメロディー」/129.5万枚
3位 AKB48「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい」/121.4万枚
4位 AKB48「ハイテンション」/120.3万枚
5位 乃木坂46「サヨナラの意味」/91.1万枚
6位 乃木坂46「裸足でSummer」/85.1万枚
7位 嵐「I seek」/82.9万枚
8位 乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」/82.8万枚
9位 嵐「復活LOVE」/54.1万枚
10位 嵐「Power of the Paradise」/47.2万枚
11位 欅坂46「二人セゾン」/46.8万枚
12位 SMAP「世界に一つだけの花」/39.3万枚
13位 欅坂46「世界には愛しかない」/39.3万枚
14位 欅坂46「サイレントマジョリティー」/37.7万枚
15位 SKE48「チキンLINE」/36.5万枚
16位 NMB48「僕はいない」/36.4万枚
17位 HKT48「最高かよ」/33.2万枚
18位 SKE48「金の愛、銀の愛」/32.4万枚
19位 Hey! Say! JUMP「真剣SUNSHINE」/30.9万枚
20位 HKT48「74億分の1の君へ」/30.5万枚

…ほとんど知らない。かろうじてSMAPか、山下達郎が作曲した「復活LOVE」ぐらいか(笑)。

で、こちらのサイトが面白い解釈をしている。
このチャートを、「もう少し見やすく」すると、こうなるのだそうな。

1位 AKB48
2位 AKB48
3位 AKB48
4位 AKB48
5位 乃木坂46
6位 乃木坂46
7位 嵐
8位 乃木坂46
9位 嵐
10位 嵐
11位 欅坂46
12位 SMAP
13位 欅坂46
14位 欅坂46
15位 SKE48
16位 NMB48
17位 HKT48
18位 SKE48
19位 Hey! Say! JUMP
20位 HKT48

で、さらに見やすくするとこうなるのだそうな。

1位 秋元康
2位 秋元康
3位 秋元康
4位 秋元康
5位 秋元康
6位 秋元康
7位 ジャニー喜多川
8位 秋元康
9位 ジャニー喜多川
10位 ジャニー喜多川
11位 秋元康
12位 ジャニー喜多川
13位 秋元康
14位 秋元康
15位 秋元康
16位 秋元康
17位 秋元康
18位 秋元康
19位 ジャニー喜多川
20位 秋元康

…スゴい。秋元康とジャニーズしかいない(笑)。
20年前、チャート上位を小室哲哉ファミリーが席巻していた時も、ここまででなかった。

秋元康は、CDとは握手券を売るための媒体と割り切っており、楽曲がよいから売れたという過去のモノサシを見事に破壊した。
いや、より正確に言えば30年前、音楽的クオリティが高いとは決して言えないおニャン子ファミリーを世に送り出した時に、既にこのモノサシは壊れていたと言えよう。

どおりで、レコード大賞もつまらなくなり、受信料を徴収している手前オールターゲットに編成しなければならない紅白歌合戦もつまらなくなるわけだ。

わざわざ言わなくても分かっている事だが、TVの視聴率は番組のクオリティとは直接関係がない。
ただ、より多くのTV受信機がオンになり、画面と音声を出していた番組が多かったという事には間違いない。
いわば、商品すなわち番組の封は切られている。
ところがここまでCDが「握手券のオマケ」になってしまうと、CDがどれだけ開封されているのかすらも把握出来ないのだ。
この事が、いわゆるビックリマンチョコ現象と同じであり私が憂慮するところだ。

もう、誰もが口ずさめる曲となるとPPAPのように交通事故的なヒットしか生まれないのだろうか…?
私にごときが憂いても仕方がないが、日本の音楽はどこへ向かって行くのだろうか…?