(写真は、去年のダービー馬レイデオロ。『スポルティーバ』より引用)
明日は第85回日本ダービー。2015年生まれ6,955頭の頂点が決まる。
私は競馬歴は22年ほどしかないが、4年前に東京競馬場でライブ観戦したダービーは、それはそれはものすごく興奮し、感動した。
競馬場全体が華やかなお祭りムードに包まれ、パドックの熱気や本馬場入場の声援は他のG1とは明らかに違う。
そして最後の直線の攻防の歓声は、耳の真横で電動ノコギリが回っているかのような音圧であった。
弥生賞で素晴らしい末脚を見せた時からダービー馬はワンアンドオンリーに決めていたため、私は単勝馬券を握りしめて観戦していたのだが、ウイニングランから引き上げてくるワンアンドオンリーと横山典弘騎手を迎える大観衆の温かい声援には、本当に胸が熱くなった。
競馬という競技に出逢えてよかった、と心の底から思ったものであった。
今年は例年になく、難解なレースとなった。
私は昨冬の朝日杯FSと今年の弥生賞を見て、ダノンプレミアムが三冠馬になると確信した。
しかし皐月賞を挫跖で回避、三冠はおろか出走すらままならずダービーへ直行となってしまった。
弥生賞からダービーへ直行した馬は過去30年に遡っても1頭も馬券圏内には届いておらず、データ上は圧倒的に不利だ。
しかしそのようなローテを過去歩んだ馬はいずれも人気がなく、参考にはならない。
先週の追い切りの動きは素晴らしく、アクシデントさえなければまず勝つだろうと信じている。
難解さを演出している理由は、それだけではない。
皐月賞で人気となった馬が軒並み見せ場すら作れぬ敗退、レースは大波乱となった。
その皐月賞で上位に入着した馬が本当に強いのか、フロックなのかも合わせて検討せねばならない。
もうひとつ難解な理由は、3戦3勝で毎日杯から直行のブラストワンピースの取捨である。
注目のハービンジャー産駒であり、鞍上もオルフェーヴルで三冠に輝いた池添だけに全く不足はないが、こちらのローテも好走例がない。
このように異例のローテを踏む2頭が1、2番人気を占め、さらに無敗で挑んだ皐月賞で5着に食い込んでダービー出走権をギリギリのところで得たキタノコマンドールが、鞍上デムーロの人気もあって3番人気に推されている。
皐月賞上位入着馬、および皐月賞で上位人気だった馬はその下になっているのである。
という事で2枠以外は捨てきれない馬ばかりで、買い方が本当に悩ましい。
敢えて印を挙げるなら
◎ダノンプレミアム
○ワグネリアン(皐月賞1番人気7着)
▲ブラストワンピース
△ステルヴィオ(皐月賞2番人気4着)
×キタノコマンドール(皐月賞3番人気5着)
となるが、こんなものでは印が全然足りない。
全く人気がないが同じ府中の共同通信杯を勝っているオウケンムーンも捨てきれないし、トライアルの青葉賞で強い競馬をしたゴーフォザサミットは蛯名、京都新聞杯勝ちステイフーリッシュは横山典と共に府中の直線をよく知る乗り役だ。
馬券はカネがないならダノンプレミアムの単複のみ。
もし余裕があれば1枠からの総流し、さらに余裕があればダノンとワグネリアンの3連複2頭軸となる。
発走はあす5/27、15:40。