気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

令和5年の大炉

2023-02-21 16:05:42 | お稽古
1月28日午後6時半に点火された「若草山焼き」
直前の雪で湿った芝、10%程度しか焼けず
平城京跡から枯れた芝の色だけの若草山
   
    平城京跡からの遠望2023.2.11

如月も残すとこ1週間、麓の東大寺では修二会
練行衆11名の方々が20日から戒壇院別火坊での
「試別火」に入られている
二十四節気「雨水」になるも今朝も雪が舞っている奈良

さて如月は裏千家だけの「大炉」のお点前ですね
「十一代玄々斎」が北国の囲炉裏から創案され
咄々斎の暖をとる為、次の間の六畳の間に
一尺八寸の大きな炉をお切りになったのがはじめと

炉縁は北山杉の木地、炉壇は淡路の鼠色の土
逆勝手を基本とし
その上、極寒の季節の大炉には
湯気がたっぷり上がる広蓋の釜がいいですね

我が家で大炉のお稽古を始めてかれこれ八年
2月だけの大炉は、何かとややこしい

逆勝手、広蓋のお点前となります
初炭手前では灰器を用いず、雪輪の向うに
湿し灰を盛り、灰さじを立てておきます
後炭手前では、炭斗を用いず、雪輪の向うに
輪胴、丸毬打、割毬打、丸管炭、割管炭、枝炭三本を組んで
炮烙に炭道具と湿し灰、練香を仕組みます

炭手前はとってもユニ-クで楽しいです
やっと大炉のお点前を楽しめるようになってきました
私も社中の皆さんも

二月の干菓子は「福豆」と
   

信州小布施の信濃落雁「方寸竹風堂
北海道富良野・美瑛産赤えんどうを培煎し超微粒に挽き
粉糖と水だけを加えて型にこめ、乾燥してできた干菓子 
   

さて今月如月、私の作ったお稽古の和菓子は
     升上庸   
    

     下萌え                 
   

     鶯餅
   

後半は何を作りましょう
楽しみにしていてくださいませ

初釜が終わり一息

2023-01-28 20:59:05 | お稽古
今朝、外を見ると雪景色
東の春日奥山、若草山(標高342m)もまたも雪に
今日28日は若草山焼きが開催されるのに・・・
湿った草が、燃え切らずにと心配ですね
    午前11時
     
小庭のベビ-ピンクの有楽椿も雪帽子をかぶって
可愛いく灰色の空を見上げている
雪景色は綺麗ですが、寒そう(写真撮り忘れ)

珍しく何も予定が入っておらず
大切な昨日、今日はお家でゆっくりと
朝食も慌てないでいただき 
考えない二日間にしてみました
この二日間、私は
大炉の準備が整い、お待ちしています
   

午後からの久しぶりの散歩
インフルエンザで急な学級閉鎖で預かった孫との
ランチに
縄跳びも

以前から気になっていたマイナポイント獲得
夫婦二人で、助け合いスマホでやり遂げました

さらにこんなかわいい「兎上庸」も作り
   

いただき物の「越中五郎丸」の「薄氷兎」の試食
   

虎屋」の干支羊羹も
   

京都『UCHU 』の『FRUITS YOKAN』も
   

いただいてみました。
雪見酒とはいきませんが、雪見茶で一服・・・

今日の夜は山焼き山焼きを見ながら一服・・・

我が家の二階から若草山がよく見えます
山焼きの前には花火
これは奈良では最大らしく
何時見ても花火はいい、心が現れる気がします
   

   

   

残念ながら山焼きは最初オレンジの火は見えたものの
消えてしまう
昨日から今朝までの雪で仕方がないですよね
           👇
   
   


続・令和五年癸卯初釜

2023-01-23 19:23:59 | お稽古
初釜は8日と15日、両日共に暖かい日和で迎える事ができました
迎えつけ後、席入りを
    

   

いよいよお客様と亭主の御対面
「初釜おめでとうございます」で始まります
この日を迎えることができた事に感謝・・・・
まずは初炭です
   

今年は先輩の言葉もあり、私が初炭、濃茶、後炭をして
    

   

水谷の方の一人に薄茶をしていただくことに
このような流れで初釜をすることに決め
懐石はコロナ以来、今年も「懐石かこむら」さんに
懐石弁当をお願いしました
   1/8

   1/15

一献差し上げます(無上盃、奈良豊澤酒造)

煮物椀だけをつくり「大根餅」に
   

さて初炭、懐石盆を引いた後、花びら餅を出しお席改めです
「花びら餅」は例年通り私の手作りです
コロナの事もあり菓子器は菓子椀を
    

白味噌と白餡、今年はゆり根餡も入れて味噌餡に   
   

「〇〇〇の和菓子屋さんより美味しい」とか
「和菓子屋ができるのでは」とか言われて
嬉しい事でした

迎えつけは銅鑼で」の優しい言葉で
「ありがとうございます、
     ことによりましては、そうさせていただきます」

お客様が腰掛待合へ移動されれば
軸を花に変え
    

茶入れを置き、炭、湯を確認し席中を清めます
   

お客様が落ち着いていらっしゃったら
銅鑼を「大・小・大・小・中中・大

後座の席入りです
八日はお客様が6人
御茶は重ね茶碗で2服、後4服は各服点

十五日はお客様が5人
各服点でそれぞれ一盌づつのお濃茶を

席中は暗く、茶盌は黒、真っ黒な丸の中で茶を練ります
「お服加減は」
「大変美味しくいただいております」
正客の返事にホットして各服点の茶碗を取りに
いつものお稽古とは違う本番です

後炭が始まり釜を上げると目に飛び込むオレンジ色の炭
席中の暗闇に客の目もオレンジ色に
炭の燃える色はこうも魅力的なのでしょうか
   

莨盆を出し
   

干菓子を運び薄茶を
    

干菓子は
西陣「塩芳軒」有平糖『千代結』
 千代結びは、結び目に終わりがない
 いつまでもよいご縁が続くように
高山「分離堂」麦落雁『和』
 平和な世界に願いを込め
   

宇治「中村藤吉」干支『兎菓子』
 宇治は飛鳥期に「菟道」と記され、地名が由来になったという
 一説もあるほど「うさぎ」とご縁の深い場所  
    


小さな干菓子にも思いがいっぱい 
薄茶席も終わり
ご挨拶に
お出ましいただいたこと、お招きいただいたことの御礼を述べ
正客は 「どうぞお見送りはご無用でございます」
亭主は黙って礼、襖を閉める
客はお席を出た後、席中に思いを馳、振り返る
亭主は客の閉めた戸を開け、お互いにもう一度『礼』
初釜終了

茶事は大変ですが、い-いですね

令和五年・癸卯の初釜

2023-01-17 11:29:48 | お稽古
  1.1.2023
令和四年『壬寅』の師走、大雪大荒れの日本列島となったが
令和五年『癸卯』の正月はどちらかと言えば暖かい穏やかな年の始め
凧が舞う平城京跡、東院庭園の隅楼上部、鳳凰も若草山を背景に光っていた
      1.1.2023平城京跡、東院庭園

さて過去二回の初釜はコロナ規制がかかっており
午前、午後に別れて、短時間の初釜に徹しておりましたが
今年はコロナ禍の中ではありますが、規制もゆるくなっていますので
久方ぶりに省略せず 
初座;初炭・懐石
後座;濃茶・後炭・薄茶
もちろん、人数制限、換気、黙食などなど気をつけて
二日に分けて行いました

待合は昨年話題となった実朝さんの歌
相生の袖に振れにし宿の竹・・・・・として
 
今年の御題は「友」それでこの軸を
因みに隣は今年の御題の虎屋の羊羹です
「野に歩む」だそうです。友と
そして玉置神社でいただいた神鈴を

玉置山1076mの山頂ちかくにある 
玉置神社は熊野三山の奥宮で紀元前37年に
崇神天皇により創建されたと伝える古社 
熊野奥駈道、山岳宗教の修行の場でもあります

本席軸は「松樹千年翠」、結び柳に松
炭の蓬莱荘り、訶梨勒、ヒカゲノカズラの蓬莱荘り
  
訶梨勒は、香りの良いカリロクという植物が入った
袋状のもので厄除けになります
めいいっぱい荘りました
いい年になりますように
地球が穏やかになりますように
初釜を迎える事ができてありがとう
沢山の気持ちを込めて

「御白湯お召し上がりの上腰掛待合へ」
 

迎えつけに参ります


師走初めの軸は『看々臘月尽』

2022-12-25 22:26:15 | お稽古

師走のお稽古は『看々臘月尽』を掛け一年を鑑みる

この軸に出会ったのは20代の頃
子育て真最中の私は歳を重ねる事に気にも留めず
 一年が過ぎ子供達が大きくなる事が
 唯々嬉しかったよう
40代の頃は軸の事がわかったような気が
 この軸を掛け師走に茶事をしたいと思うも
 未だその思いは叶えられていない
60代になりこの軸を掛けての茶事は難しい
 毎年12月に入ったら直ぐにかける
 そして睨めっこを
   

私にとりとっても大切な軸
12月始めに出し過ぎ去るこの一年を惜しむ

12月の菓子は
  「金団初霜」     「金団初雪」     「袴腰餅」
   

12月23日に奈良も初雪・・・ここではこれだけで
   

新春の準備も・・・・・
   


開炉、玄猪の祝いそして紅葉の霜月

2022-11-23 19:43:16 | お稽古
「楓蔦黄候(もみじつたきばむ)」11月2日頃
      

10月30日には炉の準備も終盤を迎え
風炉の道具から炉の道具入れ替え
これで一息できました

開炉にあたり「利休道歌」をふりかえると
冬の釜囲炉裏縁より六七分高く据えるぞ習いなりけり
姥口は囲炉裏縁より六七分低く据えるぞ習いなりけり
羽箒は風炉に右羽よ炉の時は左羽をば使ふとぞ知る
炉のうちは炭斗瓢柄の火箸陶器香合ねり香と知れ
客になり底取るならばいつにても囲炉裏の角を崩し尽くすな

開炉の時「瓢の炭斗」「織部の香合」「伊部の水指」
三べが揃うと縁起がよい?
茶人の遊び心、ごろ合わせとお聞きします
利休道歌によると、かつては炉のうちは
炭斗は『が常用ということですね

開炉はまずは初炭を
半年ぶりの炉の初炭は風炉と違い、炭も大きくなり
桑柄の火箸、羽箒は左羽、香合は陶器に練り香・・・
風炉と違って良く炭が熾ります

陰陽五行では亥は「水性の陰」として開炉に相応しい日
(火難を免れる)であるので亥の月、亥の日に炉を開きます
又、多産であるいのししにあやかり子孫繫栄を願いますが
水の卦、極陰に当たるので善哉や亥の子餅など陽のものを
皆でいただきお祝いをいたします
開炉では初炭の後は善哉です
温かいお善哉は皆さんの顔を笑顔にそして
身体、心まで暖めてくれますね
   小餅

五人揃った六日の日曜日、善哉をいただき
「三友之式」をいたしました
花を入れ、香を焚き、菓子付花月
   

『茶の湯には梅寒菊に黄葉み落ち青竹枯木あかつきの霜』

『茶の湯とはただ湯を沸かし茶をたてて
            飲むばかりなる事と知るべし』

何かと行事の多い霜月ですが
開炉に当たって利休道歌を振り返ってみる事も
大切ではないかと思いました

先日の18日午後3時頃、夫に誘われ笠置寺に紅葉狩りに
笠置山には巨岩が散在し、弥生時代からの信仰の地
その山頂付近に笠置寺があり、天智天王の皇子が彫られた
という伝説がある15mの「弥勒摩崖仏」がご本尊です
日本最大の摩崖仏ですが、1130年、1331年、1398年と
3度の戦乱などで焼失している
      
レーザー測量にて明らかになった像
      礼拝堂の正月堂内

この笠置寺には役行者や良弁和尚の名が・・・
そして実忠和尚が東大寺二月堂での現在も続く「お水取り」
の起源となる修二会を始められた
1193年には興福寺の解脱坊貞慶上人が入山され
笠置寺の隆盛期を迎えている
だが1331年元弘の乱で、後醍醐天皇が南朝の仮皇居にされ
半年ほどの戦乱のなかで、後醍醐天皇が詠まれた歌
うかりける 身を秋風に さそわれて
          思わぬ山の もみじをぞ見る
   行在所跡の歌碑

だが旧暦の1331年9月29日に全山焼亡となる

30年ほど前、笠置寺宝蔵坊跡に元弘戦600年を記念し
80本ほど植えられた「もみじ公園」です
静かで、ぐるりと紅葉のグラデ-ション、
天井は青空に紅葉
  

今度、是非是非、茶箱と茣蓙を携えてお薄一服いただきたい
  

風炉最後のお稽古は『炭付花月之式』と『濃茶付花月之式』を

2022-10-28 21:06:12 | お稽古
          円成寺浄土式庭園 2022.10.26
10月も後半に入り気温がグーッと下がり木々も色づき始め
むし暑かった夏が嘘みたいに爽やかな青空に

さて、茶道を学ぶ事は手前作法だけではなく精神面も大事な事とされ
両面の錬成を目標として七事式が作られたと教えていただきました

七事式は徳川中期に裏千家八代又玄斉一燈宗室宗匠は
兄である表千家如心斉天然宗左宗匠とともに
中国宋代の仏書(1125年完成)『碧巌録(へきがんろく)』の
 『七事随身』の精神を基に七事式を創定されました
            偈頌
七事とは 花月    互換機鋒看仔細
     且座    是法住法位
     廻り炭   端的底看聻 
     廻り花   色即是空凝思量即背
     茶カブキ 千古千今截断舌頭始可真美 
     一二三   修証即不無染汚不得 
     員茶      老倒疎慵無日 閑眠高臥対青山 

このように無学宗衍 の偈頌をあてはめ
禅機こそ精神的基調であるとされている

花月は七事式の中で最も変化に富み基本となる式
花月の偈頌「互換機鋒看仔細」とは
自分は客座に着いていても折据が回ってくれば
取り札により自席を立ち亭主となって
点前座につき点前を・・・・・・
このようにたえず座の動きを見極め
どのような変化があり運命が変わろうと動ずることなく
変化に応じて働きができるよう機鋒を仔細にみていなければ・・・

そこで風炉最後のお稽古は、平花月之式の次の段階に学ぶ式
といえる付物花月のひとつ「炭付き花月之式」「濃茶付花月之式」
を行いました

 秋明菊と水引        軸は豊作の喜び『寿楽』  
  

 お菓子は         青きな粉で作ったすはまの『枝豆』
 栗と安穏芋で『山苞』   琥珀糖の『お月様』 
  

花月の式も少しは楽しめるようになってきましたよね。

神無月のお稽古

2022-10-14 19:26:36 | お稽古
   
      (最後の睡蓮が一輪)
暑くて長かったマスクの夏
カレンダーが秋に入ってもしかり
神無月も中旬になり
一機に気温が下がったかと思えば
この週末も夏日になるという
でも週明けの雨の後、季節が一歩進み
冬はすぐそこにやってきてます
世界は一足早くノーマスクなのに
インフルエンザと新型コロナ第8波が心配で
日本人はなかなかマスクが手放せないようですね

神無月は風炉最後の月、「中置」の月です
中置は、寒くなって火が恋しくなってくる
この時期ならではのお点前で、客の方に火を近づけ
水を遠ざけるという亭主の心遣いの現れたものです

中置には、大板・五行棚をよく用います
この月ならではの「窶れ風炉」や「常盤風炉」などの鉄風炉には
小さな敷板を使いますが、水指、蓋置、柄杓、仕覆、建水
と勝手は大混雑となって
道具の置き方が難しくなるように思われますね

今年は「五行棚」を準備いたしました。
   

五行棚は玄々斉好みの一重棚で
焼杉の木目洗い出しの二枚板に竹三本柱の棚です
竹の柱は一つ節を向うに二つ節を客付、三つ節を勝手付に
他の棚と異なり地板に水指は置かず
土風炉を据えることが約束となっている
天板と地板の木、風炉中の火、土風炉の土
釜の金、釜中の水のすなわち木火土金水の五行を
納めるところからの名称です

中置のみに用いられ運びですので
湯返しはしません 
       *「裏千家茶道点前教則7中置」参照

お花は名残の月ですので、虫食いや枯れかかった葉も
大丈夫、帰り咲きの花、旬の花色々入れてみました

神無月の主菓子は「栗金団」 
栗の季節になるとついつい栗に手が出てしまいますが
栗仕事は大変、新鮮なうちに下処理をするか
そんな余裕がない時は
私はそのままジプロックに入れて冷凍保存
それを怠ると虫に食べられ悲しい事になってしまいます
        『栗金団』          
  

        『渋皮煮
 

ういろう皮で作った
    『』        『こぼれ萩
   

名残の月も明日で半分、もうすぐ『開炉』ですね
今日は開炉のお祝いのお善哉に入れるお餅をつきました
      

綺麗な丸餅にはほど遠いですが、どうぞお許しを!

茶箱のお稽古『和敬点』

2022-09-02 19:34:55 | お稽古
   
今年は利休居士の『生誕500年』
「茶箱」や「茶籠」は利休居士の時代500年ほど前
旅持ち野点として用いられたものですが・・・

    

現在は何処へ行ってもカフェやレストランなどあり
茶箱を携帯する必然性はありません

古く江戸時代には茶箱を多用されていたよう
しかし、一定の点前手続きはなかった
現在の茶箱の点前というと
裏千家十一代「玄々斎」が幕末に近い嘉永6年(1853年)
伊勢松坂に出張稽古に出かけられた折
『月』『雪』『花』点前を考案された
その後『卯の花点』も
その後十四代「無限斉(淡々斎)」が『色紙点』『和敬点』を

我が家の稽古場では『卯の花点』『和敬点』『花点前』
八月はこの茶箱のお稽古でした
  

その中でも『和敬点』ではこのようなお話
裏千家14代「無限斎(淡々斎)」と奈良の薬師寺橋本凝胤管主が
海軍省に陣中茶箱を寄贈された
その中の茶碗は富士山の絵の「赤膚焼」と
慶溢萬齢 』の文字が捺された「黄瀬戸」です

戦時中、どのような思いで寄贈され
戦地へ赴く方々は、どのような気持ちで受け
茶箱を使って御茶をいただかれたのでしょうか

そういえば、先年大規模解体修理がなされ
落慶法要の済んだ薬師寺東塔・相輪部の擦名に
福崇億劫 慶溢萬齢」と記されている
読は「さきはいはおっこうにたかく よろこびはばんれいにあふれむ」
意は「永遠の幸せ、限りない喜びが、ずっと続きますように

白鳳時代から1300年前も経て
時代は変わっても思いは同じですのに
戦争は・・・・今もどこかで

そんなことも心にとめながら和敬点のお稽古をいたしました
茶箱の中で唯一、出し古帛紗を使わず
二椀点で茶箱と同サイズの和敬板を使い
コンパクトで簡略な茶箱のお点前になりますね

お菓子はのし梅と鹿の子豆を散らした錦玉かん
もちろん振り出しには金平糖と珠玉織姫

例年通り葉月は「茶箱」のお稽古

2022-08-16 16:10:38 | お稽古
      残暑お見舞い申し上げます
   

立秋に入りますますまぶしい太陽、もくもく入道雲
バケツをひっくり返したような土砂降りの雨
災害の声もあっちこっちで・・・
それでも大きな虹を見つけて幸せな気分にも

今年の夏はコロナにめげず色々な行事が
復活できてよかった
   
三年ぶりの花火大会(北日本新聞納涼花火・富山)8/1 

   
       平瀬道から白山へ7/31

待望の白山登山も
妹と登山をするのは剣以来45年ぶり
平瀬道登山口を元気に出発!
   

2000m付近で足に痙攣をおこした妹も
白水湖のエメラルドグリーンの湖面と高山植物に癒されながら
   

室堂手前の急斜面では白山御前峰へと続くお花畑に感激! 
ハクサンフウロ、カライトソウやキスゲなどの群生
   

「ヨツバヒヨドリ・四葉鵯花」にアサギマダラが吸蜜し
   

そして急坂を上り切れば室堂平に
クロユリの大群落で黒紫色にさえ見えそうなぐらい 

   

「ハクサンコザクラ」の大群落にも会えました
本当に頑張って足を進めてよかった
    

    

白山御前峰は雲の中、白山御前峰へ向け登り始めるも
雨がポツポツきたので、室堂へ戻ることに
白山奥宮に参拝して、下山し無事平瀬道登山口へ
そして白水湖の湖面を眺めながらの露天風呂で
さっぱり、つやつやに

さて葉月の最初の稽古は お楽しみの「茶箱
   

お干菓子は『珠玉織姫(たまおりひめ)
   

紫野大徳寺前の松屋藤兵衛のもので
「織姫」と書かれた糸巻型の豆皿もついていました
西陣織の糸玉をかたどったお菓子だそうで
お店の近くには、西陣の業祖神である
織姫社のある今宮神社があり
本来は七夕のお菓子というわけではなく
西陣らしいお菓子として作られたそうですが
いつのまにかにその名前や色合いから、七夕菓子に
赤は梅、黄は生姜、白は胡麻、青は柚子、茶はシナモン
白蜜と寒梅粉を丸めたもの で以外に柔らかく
五種の味が楽しめ、五色の糸玉は織姫を彷彿させ
楽しく可愛いお菓子で茶箱の振り出しにもピッタリ
   

盆前には、ほぼ社中の皆さん一度は『卯の花点前』のお稽古が終わり
お盆を過ぎたら『卯の花点前』と共通点の多い
『花点前』のお稽古を予定しております