
二十四節気「秋分」も末候に入り
七十二候では48候で「水始涸(みずはじめてかるる)」頃
意味は、田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃と
意味は、田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃と
奈良でも秋晴れが続くこれからが、稲刈りの本番を迎えます
今年は神無月にはいり、
COVID-19感染症での緊急事態宣言が遠い昔のような
穏やかな秋晴れ、でも日中は30℃越えの真夏日にも
今後一週間ほどこんな暑い日が続きそうと
しかし陽が落ちると朝晩は涼しくなりますね
次の節気はもうすぐ『寒露』に
長月最終のお稽古は『軸荘り』をいたしました
「小習十六ヶ条」の一つですが
お茶とお菓子無しの稽古ですので
ついつい通り過ぎるお稽古
「軸荘り」は床に掛ける掛物が宸翰や
名物・由緒のある場合に行います

客の席入り前に、床の上座約三分の一に
帛紗二つ折の上に掛物を、外題を上にして荘ります
茶事においては上の状態が初座の荘り付けとなり
客は床前で掛物を手にすることなく
外題のみ拝見いたします
その後、亭主にお軸の拝見を所望し、
亭主は水谷に下がり
扇子(白菊扇)を腰にさし床前に進み掛物を取り
帛紗を片付け、巻紙、巻緒を外し、点前どおり
扇子で軸を掛けると、正客より拝見開始に




客全員、拝見が終わると
正客は語句、筆者、伝承、由緒などについて亭主に尋ね
亭主は問いに答えます
その後、正客は掛物の巻き上げをお願いすると
亭主は再び水谷にさがり扇子を腰にさして床前に進み
軸を巻き上げ外します
(茶事の時は、替わりの軸を持参し掛けてもよいそうです)

掛物は無くてはならないもので
部分名称、巻紙の作り方、巻き方と共に
『軸荘り』は忘れてはならない大切なお稽古ですね