学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ウォーキングの効用

2023-12-29 21:57:00 | その他
今年の11月、薬局へ行った時にある小冊子を渡されました。その表題は、健康のためにぜひウォーキングを、というもの。走るのは億劫だけれど、まあ歩くなら、と1日五千歩を目標に始めてみました。

それからは歩くことを意識し、昼休みは午前中までの歩数の調整で職場の周りをウォーキング。ストイックにやると続かないので五千歩行けばもう歩かない。そんなことを毎日繰り返していました。すると…2週間ぐらいで効果あり!

◦首こり、肩こりが緩和。
◦頭痛頻度の激減。
◦食欲増進。
◦気持ちがリフレッシュ。

いいことづくしでびっくりしています。もっと早くやっておけば良かった(笑)今では余暇に様々なところへ行って、ウォーキングを楽しんでいます。写真は福島県白河市の南湖公園。ウォーキングには最高に気持ちの良いところでした。

みなさんもウォーキング、ぜひオススメです。


今年を振り返って

2023-12-28 17:21:00 | その他
今年も残りあと3日ばかりとなりました。歳を重ねるごとに1年があっという間に過ぎてゆく感じがします。

相変わらず、他所の展覧会にはなかなか行けませんでしたが、東京国立博物館の南山城の仏像展は心が洗われるようで大満足!来年はもっといろいろな展覧会に足を運びたいものです。そして年末は草津温泉へ。硫黄の香りに包まれる湯畑にて、戦国武将長尾為景の名前を見て感激!!ちょうど西股総生さんの「東国武将たちの戦国史」を読んでいたので、妙な縁を感じた次第です(笑)

年末年始はゆっくりしつつ、適度な運動と読書を楽しむ予定です。風邪など引かぬよう、お互い体調には気をつけて過ごしましょう。

2022年4月28日

2022-04-28 22:14:00 | その他
午前中はこまごまとした仕事をこなして、午後からは月末の会議。会議は踊る、ではないが、なかなか結論めいたものが出なかった。ひとつは美術館の入館者数について。外部の委員会からは増加を強く言われるが、企画展ごとに内容は違うし、年々予算も削られるなかで、青天井のような楽観的な目標が果たして正しいのかわからない。コロナ禍においては増加というよりも、減少しないように一定数を確実にキープするほうが、現実的であるように思われる。どちらにせよ、仕事を数字でしか判断されないのがつらいところだ。夜、子供と一緒にウルトラマン80の第2話を見る。序盤、怪獣を迎撃するナイトシーンは私の好きな場面のひとつだが、子供はやはりウルトラマンが出てこないと面白くないらしい。布団のなかで『木下杢太郎随筆集』を読む。

2022年4月27日

2022-04-27 20:42:00 | その他
快晴。朝から湿り気の多い日。今年初めて蛙の鳴き声を聞く。心地よい。文箱を片付けていたら、4年前にある先生からの頂いた手紙を見つける。「視点。これに尽きるのではないでしょうか。視点を広げること」の言葉が目に止まる。まだまだ勉強しなさい、と先生からの激励と受け止めているが、次々にやってくる仕事をこなしていくなかで、先生には失礼ながら、手紙を改めて読むまですっかり忘れていた。視点を広げること。今更だが、この言葉をしっかり捉えなくてはならないと考えている。残念ながら、先生はすでに亡くなってしまい、もうこの言葉について話す機会は永遠に失われてしまった。いや、仮に生きていたとしても、先生は自分で答えを出すように促しただろう。近頃、いろいろなことに自分の限界を感じることが多かったのだが、この言葉を胸に気持ちを新たに日々過ごしていきたい。

2022年4月26日

2022-04-26 21:29:00 | その他
曇り日のせいか、朝から左目の奥が痛み、案の定、偏頭痛になる。論文の続きを書く予定だったが、クリエイティブな仕事ができる状態ではないので、できるだけルーティーンワークを中心にこなす。『ボン書房の幻』(内堀弘著、ちくま文庫、2008年)読了。1930年代の小さな出版社ボン書房と出版人の鳥羽茂を巡って、ミステリー小説のように話が展開していき、ページをめくる手が最後まで止まらなかった。鳥羽は短い命だったが、満ち足りた人生であったに違いない。当時、自分の好きなことを満足にやれないで人生を終える大人たちが多かったのだろうから。

自律神経失調症からの回復

2022-02-13 09:56:00 | その他
昨年の11月に自律神経失調症、と診断されてから、3ヶ月が経ちました。実感として、だいぶ、調子が戻ってきた感じがします。

最もつらいとき、症状としてあったのは、謎の焦燥感、頭痛、めまい、耳鳴り、ふらつき。今はこれらの症状が全体として気にならない程度まで軽くなり、薬も飲まなくなりました。

初めはこういう症状を早く治したくて、病院に通い、薬を飲み、ネットや本を読みあさって改善する方法を探し、実際にためしてみました。が、あまり症状は良くならず。

悩んでいるとき、ふと頭にひらめいたのは、自分のカラダは自分がよくわかっているのだから、他人の意見云々の前に、まずは自分流にカラダが喜ぶようなことをしてやればいいのでは?ということでした。

そこで始めたのが次の通り。
•散歩(ぼーとしながら)
•瞑想(2分でも3分でも)
•好きなものを食べる(暴食暴飲しない程度に)
•夜はきちんと寝る(22時には床へ)
•宗教を学ぶ(心の支えに)
•漫画やアニメを見る(ねそべって)
•文章を書く(論文やブログ)
•仕事をひとつひとつ丁寧に(心をこめて)

私の感覚では、これらは症状を無くそうと意識してやるとダメで、例えば散歩なら、ただ散歩をしたいから外を歩くのだ、と思うこと。症状に自分がとらわれないようにする、それが私にとって良かったようです。

私は医者ではありませんから、そのやり方が正解なのかは今もってわかりません。ただ、自分なりにカラダへの付き合いというものを考えていくことは、私のこれからの人生にとって必要なことなのでしょう。カラダにはあまり無理をさせず、これからも日々大切に暮らしていきたいものです。


本を買う

2022-02-12 10:29:52 | その他
昨夜、仕事帰りに書店へ寄ってきました。すると、文庫本のコーナーの本の並びが変わっていて、出版社別から著者別に。どこにどんな本が置いてあるのかを記憶しているほど通っていたので、ちょっととまどってしまいました。

購入したのは吉田健一の『金沢/酒宴』、鏑木清方の『紫陽花舎随筆』、ともに講談社文芸文庫です。購入するか迷ったのは、萩原朔太郎と室生犀星の 『二魂一体の友』、藤森照信さんと山口晃さんの『日本建築集中講義』、こちらはともに中公文庫。本当であれば4冊一気に購入したいところでしたが、それに耐えられるだけの余裕が財布になかった(笑)

『金沢/酒宴』は、前に持っていたのですが、書庫整理をしたときに手放してしまい、その後、また読みたくなって方々をあたったものの、なかなか手に入れることができず。本との出合いも一期一会という気がしています。『紫陽花舎随筆』は文庫ながら、一冊が約2,000円となかなかのお値段。清方の随筆は以前岩波文庫でも読んだことが有りますが、ページをめくってみた感じ、読んだことがない文章もちらほらあったので、夜の眠りのお供に、と買ったわけです。

今日は休みなので、『金沢/酒宴』を楽しみたいと思います。それでは、みなさまもよい休日を。

思い出の仙台ジュンク堂

2022-02-08 17:58:00 | その他
講談社文芸文庫の中村真一郎『雲の行き来』の表紙を眺めていたら、昔のことがふいに思い出されました。

1997年のある日の夕方。まだ宮城県に住んでいた私は、母と2人で地元のニュースを見ながら、夕食をとっていました。そこで流れてきたのが仙台駅前に大型書店出店のニュース。仙台随一の取扱本を要し、書店内には座って本が読めるように椅子も設置、しかもちょっとしたカフェまであるという!本好きな母と私は歓喜したのでした(笑)それがイービーンズに開業したジュンク堂です。

それからというもの、私はずいぶんジュンク堂にお世話になりました。品揃えは素晴らしかったし、各棚に専門の書店員が居て、質問があるといろいろと答えてくれるのです。上のフロアは洋書と岩波書店を取り扱っていて、英語の教材はここでずいぶん買いました。

店内でも特に輝いていたのが、講談社文芸文庫の棚。この文庫は一冊ごとに表紙の色が違うので、集合体になるととてもカラフルなのです。ジュンク堂でも一際目立ち、そこだけ別にスポットが当たっているのではないかと思うほどきらびやかだったように記憶しています。あまりにもそのフロアが好きすぎて、いつしか、友達との待ち合わせ場所は講談社文芸文庫の棚の前に!(笑)

それから、私が仙台を離れてからも、帰省のたびにジュンク堂を利用し、前と変わらない店内の雰囲気に安心したものです。しかし、東日本大震災後はジュンク堂の様子がよくわからず、落ち着いた時にはすでにジュンク堂はそこから撤退していたのでした。

ジュンク堂開業に一緒になって喜んだ母もすでに亡く、書店に通い詰めた日々がずいぶん懐かしく思われます。私の思い出になってくれたジュンク堂に感謝をしたくて、今日はこのブログを書きました。記憶を蘇らせてくれた『雲の行き来』にも感謝ですね。


蝋梅を見に

2022-01-30 09:25:00 | その他
先日ブログで書いた3つの愉楽のうち、散歩を実践していたら、蝋梅が花を咲かせているを見かけました。

蝋梅は、名前の通り、蝋細工のような黄色の小さい花です。それが可愛らしいですし、近くに寄ると、微かに甘い香りもして、心地が良くなります。寒い時期、まだ周りの花も眠っている中で、この蝋梅を見ると、これからの暖かい季節の到来が待ち遠しくなります。

今日はこれから論文を書いたり、読書をする予定です。いま、読書は今月に岩波新書から出版された須田努さんの『幕末社会』を読んでいますが、面白くてたまらない。今後、この本の感想もご紹介できたら、と考えています。




3つの愉楽

2022-01-27 08:45:00 | その他
休日の今日、たまっていた新聞を読んでいると、よい記事を見つけました。

日経新聞1月23日の文化欄。歴史学者の樺山紘一さんが、3つの愉楽について書いています。コロナ禍で巣ごもり生活が続くけれど、しかし…で始まり、散歩と遊学、酔夢の楽しさについて、それぞれジャン•ジャック•ルソー、ゲーテ、頼山陽のエピソードからひいて論じています。例えば、散歩は気分次第で長引いたり、短くなったりするもの、鬱々とした気分も吹き飛び、血流が改善して空腹や喉の渇きも覚える、そういえばルソーは…と続くのです。

文章のいたるところに、人生は楽しいものだ、という著者の考えがちらほらと見え、読んだ後の心地よい感じがたまりません。私もブログを書いている身として、こういう文章を書いてみたい。そんなよい記事に出会うことができて、朝から嬉しくなって、さっそくブログを書いてみた次第です(笑)