小説の読み方、あるいは楽しみ方は人それぞれ。私の場合、まずは小説と自分との関係について考えてみることから始めます。そして個々の文章に対しては、この言い回しは巧いなあと妙に感心してみたり、気に入った部分に線を引いて暗記してみる、といった読み方をしています。
今日ご紹介するのは、漫画家高野文子さんの『黄色い本』です。主人公田家実地子は女子高生で、フランスの小説『チボー家の人々』を読書中。家でも、学校でも夢中になって本を読み、登場人物ジャック・チボーと心の中で会話するまでになります。田家の心は、現実世界と小説世界が入り混じるようになり、そこに独特の世界観が生まれる、というもの。こうしたテーマは重苦しくなりがちですが、ほのぼのとした日常、魅力的な登場人物たちをおくことで、一貫してゆるやかで優しい流れができています。高野さんの配した構成に、いつの間にか誘い込まれてゆくんですね。
登場人物と心で会話する。これは自分を客観的に見ることが出来るのではないでしょうか。物事を考えるときの方法として、選択肢が1つ得られるのかもしれません。
高野文子さんの『黄色い本』、とても面白い漫画ですのでオススメです。
●高野文子『黄色い本』講談社 2002年
今日ご紹介するのは、漫画家高野文子さんの『黄色い本』です。主人公田家実地子は女子高生で、フランスの小説『チボー家の人々』を読書中。家でも、学校でも夢中になって本を読み、登場人物ジャック・チボーと心の中で会話するまでになります。田家の心は、現実世界と小説世界が入り混じるようになり、そこに独特の世界観が生まれる、というもの。こうしたテーマは重苦しくなりがちですが、ほのぼのとした日常、魅力的な登場人物たちをおくことで、一貫してゆるやかで優しい流れができています。高野さんの配した構成に、いつの間にか誘い込まれてゆくんですね。
登場人物と心で会話する。これは自分を客観的に見ることが出来るのではないでしょうか。物事を考えるときの方法として、選択肢が1つ得られるのかもしれません。
高野文子さんの『黄色い本』、とても面白い漫画ですのでオススメです。
●高野文子『黄色い本』講談社 2002年