語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】『平成史』概要

2018年07月31日 | ●佐藤優
 
 はじめに

 第1章 バブル崩壊と55年体制の終焉/平成元年→6年(1989年-1994年) 
   天皇が中国と沖縄を訪ねた意味
   モスクワから見た狂騒ニッポン
   バブル崩壊でファミレス進化
   世界史と相対化させよ
   宮崎勤事件と仮想現実
   右傾化の原点
   マルクスを知らない政治家たち

 第2章 オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末/平成7年→11年(1995年-1999年)
   麻原作曲の大交響曲
   ロシアの闇とシンクロ
   人工地震説を唱える人々
   沖縄独立もありうる
   銀行が潰れる時代
   二大政党制で左翼社民が消えた
   外務省トイレ用タオルに・・・・
   少年Aと「発達障害ブーム」
   日本の帝国主義宣言
   中間団体喪失と公明党復活
   人類滅亡の日
   現代に生きる日蓮宗

 第3章 小泉劇場、熱狂の果てに/平成12年→17年(2000年-2005年)
   森首相の外交がベスト
   神の手とSTAP細胞
   「自民党をぶっ壊す」
   田中真紀子vs.鈴木宗男
   小泉訪朝は失敗だった
   ヒルズ族というニューリッチ
   ワンフレーズ政治とトートロジー
   天皇制を否定しきれなかった網野史学
   ホリエモンは何者?
   吹き荒れる自己責任論
   出版界への違和感
   郵政選挙は反知性主義
   小泉・竹中コンビの内実

 第4章 「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち/平成18年→20年(2006年-2008年)
   在特会誕生は必然だった
   年金問題と裁判員制度の共通点
   ノンフィクションが揺らぐ
   田母神論文の問題点は「反米」にあり
   リーマン・ショックを予言した男
   「みんな一度不幸になればいいのに」

 第5章 「3・11」は日本人を変えたのか /平成21年→24年(2009年-2012年)
   鳩山の意外な能力
   「ねじれ国会」でよかった
   旧帝国海軍を引き継ぐ海上保安庁
   はやぶさ帰還は美談ではない
   「半グレ」誕生の背景
   「3・11」は日本現代史の分岐点
   もし自民党政権だったら
   ボランティアブームを斬る
   震災文学の勃興
   脱原発はなぜ挫折したのか
   最後は保守の力に頼った民主党
   信頼を失った政権の末路

 第6章 帰ってきた安倍晋三、そして戦後70年/平成25年→27年(2013年-2015年)
   安倍一強を支えるニヒリズム
   政治家として変貌を遂げたか
   治安維持法より国防保安法に近い
   「血のオリンピック」がはじまる
   「逃げ恥」と冬彦さん
   日本人は“オポちゃん”に何を見たのか
   クラシック史に残すべき代作騒動
   政治のVシネマ化
   朝日新聞はまるで日本陸軍
   オール沖縄はどこにいく?
   平成のキーワードは「ホラー」
   後藤健二はなぜシリアに向かったか
   安倍談話は「戦後レジーム」追認である
   SEALDs登場と山口組分裂
   反日団体は日本が怖い?

 第7章 天皇は何と戦っていたのか/平成28年→31年(2016年-2019年)
   メルケルは伊勢志摩サミットが嫌だった
   元号再定義時代に加わりたい共産党
   昭和天皇「人間宣言」との比較
   独裁者、あるいは神を求め始めた世界
   天皇神話を共有していない領域
   『シン・ゴリラ』『騎士団長殺し』『コンビニ人間』
   ローカルルール消滅が招いた企業不祥事
   トランプ登場で世界の「スピード」があがった
   『金環蝕』を見よ!
   昭和を引きずる小池都知事
   すべての犯罪は革命的である
   北が狙う朝鮮国連軍後方司令部
   核武装は非現実的
   野中広務と西部邁の死
   モンゴルは「かわいくない国」なのか
   平成の一冊は?
   平成の名作映画は?
   次世代に宿題が残った
   日本型社会主義から脱皮できるか

 おわりに

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□佐藤優/片山杜秀『平成史』(小学館、2018)の「目次」