四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

萩日吉神社流鏑馬祭り 2023 ①

2023年01月15日 | まつり・イベント


3年に一度、1月の第3日曜日に執り行われる『萩日吉神社流鏑馬祭り』(埼玉県指定無形民俗文
化財)がこの15日に行われました。昭和30年代までは毎年行わたようですが現在は3年一度とな
っています。
萩日吉神社の流鏑馬は天福元年(1233)に木曽義仲の家臣と伝えられる明覚郷(現ときがわ町)の
萩窪・馬場・市川氏と大河郷(現小川町)の横川・加藤・伊藤・小林氏の7苗によって奉納された
ことが始まりと伝えられています。
この様に両町のHPやパンフレット等においてはこれら7苗は木曽義仲の家臣(遺臣)と伝えられる
と説明されています。しかし、義仲の家臣というよりは義仲の父である源義賢の家臣であったとの
説もあります。その理由をここで述べるのは省きますが、自身も義賢の家臣であったのではないか
と考えています。まあ、義仲は義賢の子供ですから必然的に義仲の家臣であったと言っても間違い
ではありませんけれど。
明覚郷・大河郷の当番家からそれぞれ神馬と関係者がときがわ町西平の萩日吉神社まで歩いて向い
特設馬場で流鏑馬を奉納するわけですが、大河郷は松郷峠という峠越えをして行きます。
今年の大河郷の当番家は「伊藤家」でしたので、出陣の様子を見て来ました。




伊藤家に着いたのはまだ夜の明けぬ午前6時台でしたがすでに関係者は集まっていました。




大河郷の今年の乗子は女性です。
約800年の萩日吉神社流鏑馬の歴史において女性が乗子を務めるのは初めてではないかとのこと
です。
※実際にはまだ暗いのですが明るく加工してあります。




いよいよ萩日吉神社に向けて出陣ですが、まだ午前7時前の6時40分頃。




まず伊藤家において「ひき目」




熊谷小川秩父線(県道11号)方向に向かいます




県道への交差点手前で「横川家」に向けての「ひき目」
他にも関係神様・氏神様に向けての「ひき目」




熊谷小川秩父線を少し歩いたあと再び路地に入り槻川沿いにある「日吉山王宮」前にて「ヒキメ」
※「日吉山王宮」の写真は失念




橋を渡り槻川の対岸の土手で「四方固め」・「ひき目」を行い対岸の日吉山王宮に向けて何本も矢
を射ます。




ここでは乗子の他にも家臣後裔の方なども矢を射ります。
日吉山王宮前には矢を拾うために何人もの方がいます。また対岸までと説かずに川に落ちる矢もあ
ることから川で待つ方の姿も。
※「日吉山王宮」方面のの写真は失念




日吉山王宮の対岸での「四方固め」・「ひき目」を終えると再び松郷峠に通ずる道に出て萩日吉神
社に向います。
その途中何カ所かでも「四方固め」・「ひき目」が行われることになっていますが、体調体力等の
問題もありこれ以上ついてはいけませんのでここで引き返しました。

写真・説明不足のところは、今回と当番家が違うとこからコースが若干異なりますが2017年の
    『萩日吉神社流鏑馬祭り』
を参考にしてください。

散策日:令和5年(2023)1月15日(日)