四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

企画展「戦陣の美」

2022年10月10日 | 企画展・見学会


鉢形城歴史館令和4年秋季企画展
 「戦陣の美」
 会 期:令和4年10月8日(土)~11月27日(日)
 場 所:鉢形城歴史館 企画展示室(埼玉県大里郡寄居町鉢形)
 主 催:寄居町・寄居町教育委員会
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内容
 令和4年秋季企画展は、令和2年秋から続くシリーズの第3弾として、甲冑歴史研究家の伊澤昭二氏のコレク
ションを中心に展示を行います。
 「戦陣の美」と題した今回の企画展では、鉢形城主北条氏邦の重臣であった秩父孫次郎所用の「関東五枚胴具
足」、豊臣秀吉の近習、西国の大名である毛利輝元や大内義隆所用と伝わる甲冑の他、刀剣類、軍旗などを展示
します。戦陣を彩ったであろう5点の軍旗の展示は、稲垣宏一氏の御協力により実現したもので、甲冑と同様、
使用した武将の美意識や思いが反映されたものです。また、同時に展示する「北条氏康公画像」は、今回初めて
の展示となります。江戸時代に描かれたものと推定されますが、甲冑を着用した武者姿の氏康が印象的です。こ
の秋は、鉢形城歴史館で甲冑姿の武者が颯爽と旗をなびかせて疾駆する姿に思いを馳せてみませんか。
                     《寄居町HP 令和4年秋季企画展「戦陣の美」より引用》

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を観覧してきました。




鉢形城歴史館




本企画展パンフレット(図録)
展示御品の撮影は禁止されていますが、このパンフレットに展示品が写真付きで紹介されています。
背景の写真は鉢形城歴史館駐車場の一角に設けられた大型休憩施設

観覧日:令和4年(2022)10月9日(日)

第61回寄居北條まつり

2022年10月09日 | まつり・イベント


今から遡ること432年前の天正18年(1590)、豊臣秀吉の指示によって小田原攻めが始まった。本城であ
る小田原城は10数万余の兵に囲まれ、支城は次々と落とされていった。
北條氏邦の鉢形城も同年5月13日、豊臣方の前田利家・上杉景勝ら北国勢50000に包囲され、鉢形勢は城兵
3500をもって籠城したが、1か月後の同年6月14日、城兵・領民の助命を条件に開城し、氏邦は前田利家の
預かりの身となり、金沢の地で没した。
そんな豊臣軍と鉢形勢の攻防戦を再現した戦国絵巻「第61回寄居北條まつり」が開催されましたので見学
してきました。

今年の大河ドラマは、中世前期である鎌倉時代の北条氏を中心とした「鎌倉殿の13人」を放映中(残りわ
ずかとなりましたが)
そしてここにいう北條とは約400年を経た中世後期の戦国時代末期に活躍した北條氏です。

実はこの寄居北條まつりはコロナ禍に影響を受け、一昨年・昨年と中止になり今回は3年ぶりの開催となり
ました。それも本来なら鉢形城が攻められた5月に開催されるところを規模を縮小して10月に延長しての開
催でした。





鉢形城笹曲輪跡に建つ「寄居北條まつり」の看板と幟




ここ何年かは寄居駅付近を出発地として市街地を行軍(パレード)し、攻防戦が行われる玉淀河原
に向いましたが、今年は荒川沿いにある「雀宮公園」から出発し、玉淀親水遊歩道を歩いて直接玉
淀河原という行程となり、騎馬もありません。  雀宮公園・・・七代目松本幸四郎別邸跡地




雀宮公園駐車場です。ここから出発して公園内を抜けて荒川沿いに設けられた玉淀親水遊歩道へと
行軍  




太子様駐車場では「北條 食の陣」(飲食店ブース、イベントブース)が開かれていました。
以前は、小田原三兄弟として姉妹都市を締結している小田原市、八王子市を始め、寄居町外のブー
スも沢山あったのですが、今年は町内のお店等に限定されていたようです。




「北條 食の陣」から玉淀河原へ向かいました。舞台では巻藁を切る居合演武が行われていました




雀宮公園を出発した武将、足軽隊がやってきました
寄居北條まつりの主役である北条氏邦隊です。寄居町町議団で編成され氏邦役は議長です。
以前、議長が女性であった年は副議長が氏邦役を務めたこともあります。




小田原北条手作り甲冑隊の皆さん  後北条氏の本城は小田原城




八王子市から八王子城北条氏照隊の皆さん




所沢市から滝の城隊  北条氏照の持ち城で八王子城の支城




Honda埼玉隊は初めての参加?
数年前に寄居町・小川町にホンダの工場が出来て稼働している関係か




JAふかや隊の皆さん
この他にも色々な軍団がありましたが載せきれません




行軍してきた軍団は舞台に上がり、大将が勝鬨を「えい えい おー」と




太鼓の演奏は「武蔵流東松山太鼓」の皆さん




舞台に友好都市や近隣市町村、鉄道会社等のお偉いさん方が登壇




町議会長らによる点火式 ちょっと戸惑っていましたがどうにかスイッチを押せたようです
その瞬間背後の鉢形城本末跡あたりから花火が上がりました




「ご注進 ご注進」と伝令が飛んできました どうやら豊臣軍が攻めてきたようです
実はこの伝令のシーンはとんだハプニングがありまして・・・




豊臣軍との合戦に先立ち「三献の儀」 長柄所役は鉢形城三鱗会のおねえさん




いよいよ攻防戦が始まりましたが、私がいた場所からは舞台が邪魔をしてほとんど見えません。
見学できる場所に変化があったのかもしれません。以前とは雰囲気が違っていましたから・・・




ということで、攻防戦はあきらめて早々と撤収してきました

見学日:令和4年(2022)10月9日(日)

企画展「武蔵武士と源氏 -鎌倉殿誕生の時代」

2022年10月01日 | 企画展・見学会

                          写真は埼玉県立嵐山史跡の博物館入り口(搦手門跡)
埼玉県立嵐山史跡の博物館
 企画展「武蔵武士と源氏 -鎌倉殿誕生の時代」
 会 期 2022年10月1日(土)から11月14日(月)まで
を観覧してきました。

【企画展の概要』
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 比企地域には、畠山重忠の館跡と伝わる菅谷館をはじめ、武蔵武士に関する遺跡が各所に残ります。
また源頼朝の流人時代を支えた比企氏や源範頼など、歴史の表舞台で活躍した人物に由縁の地が残され、
地域にその歴史が刻まれています。
 本展では、武蔵武士の本拠や鎌倉にかかわる出土品や歴史資料から彼らの足跡を辿るとともに、地域
に遺る武蔵武士や源氏の伝説にも注目し、「鎌倉殿」誕生の時代を紹介します。
                                  (チラシ裏面から)

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なお、会期初日を含む4回、講座室において学芸員による展示品紹介(13:30~14:00)がありまし
たので、これを聴くために初日を選び観覧してきた次第です。




比企歴史の丘巡回文化財展  比企のタイムカプセル21 「武蔵武士と比企」
も同時開催中
ロビー展は「国指定史跡比企城館跡群展」と「中世石造物展」(いずれも写真展)を開催中




企画展図録(300円) 表紙の絵は羽石光志画「畠山重忠鵯越」(埼玉県警察学校 蔵)
展示品についての写真撮影は制約があるため写真はありませんが、この図録にほぼ全部?納めら
れています。
背景の写真は菅谷館跡のニノ郭にある土塁の上に建っている竹筋コンクリート製の畠山重忠公像
鎌倉を向いています。




【チラシ裏面に紹介されている展示品の一部】
左 :国宝「赤糸威大鎧」(武蔵御嶽神社 蔵) 
   ※写真・展示は復元模造(埼玉県立歴史と民俗の博物館 蔵)
   畠山重忠が青梅市の武蔵御嶽神社に奉納したと伝わる鎧
中上:「源範頼蔵」(鎌倉国宝館 蔵)
中下:重要文化財「柳之御所遺跡出土 かわらけ」(岩手県教育委員会 蔵)
   柳之御所遺跡 源氏と関わりを持つ奥州藤原氏の政庁「平泉館」の跡とされる
右上:埼玉県指定文化財「木造 安達藤九郎盛長 坐像」(放光寺 蔵)
   ※展示は複製品(埼玉県立歴史と民俗の博物館 蔵)
   鎌倉幕府十三の合議制の一人 比企尼の長女丹後内侍を妻とした
右下:埼玉県指定文化財「金剛院出土白磁四耳壺」(吉見町教育委員会 蔵)
   畠山重忠の烏帽子子・大串次郎重親塔と伝わる宝篋印塔の下から出土
                  (青字の部分は管理人が付記しました)

観覧日:令和4年(2022)10月1日(土)