第八章(3)
無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
耳も人によって能力の違いがある。
ある音は聞こえるが、ある音は聞こえない。
鼻もそれぞれ違う。
舌の感覚も人によって、動物によって違う。
身体感覚は千差万別だ。
心なんて、自分でさえ一定にする事が難しい。
心の中には星の数ほどの、多種多様なカケラがある。
それが、常に揺れ動いているんだぜ。
同じ体験でも他の心とは正反対の受け止め方さえする。
それでも、心は「有る」のだ。
「無い」わけじゃないぜ。
だからこそ「無」は「こだわらない」という意味なのだ。
この世は自分一人の世界じゃないんだぜ。
いろいろな眼があり耳がある。
様々な思いや感じ方がある。
見た事や感じた事を「確か」だと思うなよ。
大切なのは「こだわらない」事の方なんだぜ。
ブッちゃんは、一つ一つ丁寧に説明している。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)