学校の授業は講義、実技とも順調にこなしていた。
私は職人の血が流れていたようだ。
非常に細かい作業が苦手ではなかった。
彫刻刀で石膏やワックスに彫刻するのは好きだった。
休日もアチコチ出かけ、元同級生達とも会っていた。
身体も気持ちもピチピチしている時だ。
生命力は旺盛だった。
そういえば、一年の夏休みは北海道に一人旅。
どうせなら、と最北まで行ってみた。
稚内が最北なのだが、私は礼文島と勘違いしていた。
小さな船で時化だった。
船酔いが、あれほど苦しいとは思わなかった。
吐くモノもないのに吐く。
海へ飛び込みたくなるような酷い状態だった。
やっと着いた桟橋でも揺れていた。
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