私の実家は大きな古い家だった。
(父方)祖母が半分売ってしまった。
それでも50坪(二階含め)ある。
だが、きちんとした台所やトイレは無かった。
売ったお金で改造しなかったのだ。
不便な暮らしで育ったのだ。
母はもっと辛かったと思う。
小さくてもいいから、きちんとした家をプレゼントしよう。
身体の弱い母が元気でいるうちに。
そう思ったのは、私が25歳の時だった。
幸い仕事は忙しく、私は特に欲しいモノもなかった。
山岳会で知り合った人が銀行関係だった。
金の事なら相談してくれ。
その言葉に乗った。
今と違って、日本中景気がいい。
銀行は借り手を探していた。
歯科医院勤めの私に、簡単に貸してくれた。
利息は(今と比べるととても)高かったが、初めての借金をした。
以後、借金は生涯の連れ合いになる・・・
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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