カルテ番号 な・10(9)
院長の説明は社会の常識とは違うが、デタラメではない。
「結婚する多くのパターンが、恋という心の感情でするようです。
恋というのは熱病と同じです。
その時は一生一緒にいたいと思っていますが、熱から醒めると現実に戻ります。
そして、結婚は長期間、生活を共にし、成り立たせることだと気付きます。
キチンと仕事をして、生活費を稼げるか。
あるいは、しなくても大丈夫な財産があるか。
次にお互いに健康な状態を保てるか。
大切なのは、心よりも現実の生活なのですね。
恋人が結婚に向いてないのは、心重視に偏っているからです」
千代は何だか肩の荷が下りたような気がした。
「先生の言葉で、私は楽になりました。
今まで夫婦失格、仮面夫婦だと後ろめたい気持ちでした。
でも、今の話なら私達は夫婦として合格だったのですね」
院長は微笑んで頷いた。
「生活が出来る事。それで70点の合格点でしょう。
その上で、仲良くとか、お互いの能力を活かし合うとかが加算されます。
何も100点の夫婦でなくていいのです。
70点あれば立派なものですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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