カルテ番号 な・10(13)
和は理解し合って、上手く調和することではないのか?
千代は院長の言う意味が解らなかった。
「私が思う和とは、衝突しないことだと思います。
我慢するのでもなく、諦めるのでもなく、同じ空間にいること。
例えば、猫や犬を理解しようとしても、理解しきれません。
それでも人間は研究者の本など読むことができます。
それは理解とはほど遠いことが多いですが、まぁ少しは知るかもしれません。
でも、犬や猫側には本もインターネットもありません。
それでも、人と犬や猫や自然とは和が成り立ちます」
院長は笑いながら言った。
「和が成り立たない生物は、残念ながら人間だけかもしれません。
それは基本的生存の必要以外で衝突するからです。
個人的にはケンカ、国同士なら戦争、環境なら破壊。
つまり、この世の基本は和ですが、和ではない事とは衝突なのです」
千代は少し納得してきた。
「和に、相手の心の理解が必要ないとは、そういう意味です。
異なるモノを、お互いが認めてしまう事だけだと思います。
キリスト教徒とイスラム教徒だって、一緒に暮らせるのです。
異なる認識と認め、お互いが衝突しなければいいだけですから。
夫婦は身近でそれを実践できる、格好の相手でもあるようです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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