カルテ番号 な・10(15)
千代の不調は常に感じていた妻としての負い目。
そしてお互いの努力不足による仲良い夫婦に成れなかった事。
夫が逝ってしまっては、もう取り戻す事ができない、という自責。
それらが、この院長と話すことで払拭できた。
妻としても、夫婦としても、これで合格だったと言ってもらえた。
院長はそんな晴れやかに変わった千代の顔を見て言った。
「さて、人間は残念ながら有限の時を生きています。
ということは、常に今から未来に向かって生きるわけです。
過去を振り返る事が無駄とは言いませんが、より大切なのはこれからです。
中田さん、これから何をしたいですか?
どんな風になりたいですか?」
千代は言った。
「私は自分に負い目を感じていたせいか、積極的に外に出ようとは思いませんでした。
これからは、今まで経験しなかった事をどんどん味わっていこうと思っています。
見たいもの、知りたい事、いろいろあります。
まず、それには自分の健康、動き続けられる体力をつけていきたいですね。
できれば、女ですから、いつまでも若く」
「そうですね、この世は一生かかっても体験できる事、見たい事など足りないほどあります。
世界は広いのです。そして、信じられないような事も幾つもあります。
健康維持もいいですが、今よりも若返る方法だってあるのですよ」
千代は当分、この院長に来てもらって、いろいろな方法を教えてもらおうと思った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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