カルテ番号 に・6（2）
会社員時代も手弁当だった。
基本は玄米菜食。
食材を陰陽理論に応用した正食方法だった。
病気にならない。
なってもすぐ治る。
きちんと実践すれば、ガンも治る。
出来る限り忠実に実行してきた。
定期検診などで特に問題はなかったが、理想体重よりも軽いという指摘だった。
だが、それは現代の理想体重が重い方に偏っているせいだと夫婦は思っていた。
小さい時はアトピーだった息子も、小学校時代には治っていた。
避妊はしなかったのに、その後の妊娠はなく子供は一人だけだった。
親子三人共、痩せ体型で似ていた。
「もう少し栄養のあるものを食べなさい」
双方の両親（祖父母）は、そんな体型を気にしていた。
自分達の食生活を多くの人に知ってもらいたい。
こんな素晴らしい食養法がある事を、アピールしたい。
玄米菜食のグループはあるが、あまりに数は少ない。
そんな思いがあったので、やっと夢が実現できたのだ。
長年実践してきた元気な自分達夫婦が看板だと自負していた。
（登場する人物・組織・その他はフィックションです）
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