カルテ番号 め・3(29)
院長は先ほど脇に寄せたイスとテーブルをバラバラに置いた。
「明木さん、好きなイスに座って見て下さいね。
太極拳をするには、ある程度のスペースが必要ですね。
しかも、通常、下は平らです。
でも、今日はいろいろなパターンをします。
このイスとテーブルの位置だと、普通の動きだと邪魔ですね。
それでも、自由にできますよ」
礼子は今まで思ってもみなかった。
部屋でも、最近の外でも、ある程度のスペースがあるところでしていた。
部屋などは、位置によっては襖や壁にかなり寄ってしまう。
だから、外の方が気持ち良くできる。
でも、この位置では、必ず足がぶつかってしまう。
院長が教えてくれる事の1つは、これなのだろう。
「自分なりの太極拳が出来ると、幾つものバージョンが生まれます。
これからお見せするのは、その幾つかを解説しながらしますね。
話しながらするので、呼吸は基本通りにしている事にして下さい。
1動作で、1呼吸していると思って下さい。
この狭いスペースも、そのバージョンの1つです。
元々、太極拳は戦場での拳法です。
1対1の試合ではありません。
その為、前後左右に受けながら攻撃する動きになっています。
当然、足元も障害物があるのを想定しての動作となります」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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