カルテ番号 め・3(23)
礼子は質問した。
「大周天法というのは、宇宙に氣を巡らせるのでしょうか?
そんなこと、練習しても出来そうにありません」
院長は穏やかに笑った。
「そうですね。
宇宙に氣を巡らせる、なんて出来そうにありませんね。
でも、宇宙、なんて大きくしないで、これならどうでしょう?」
そう言って、院長は礼子の頭の上で手をヒラヒラさせた。
「要は、体内に氣を巡らせるのが小周天ですね。
ならば、体外に氣を巡らせるのが、大周天。
宇宙なんて大きくとらえなくても、自分の周り、と考えればいいのです。
少しだけ、自分の身体の外と氣を巡らす。
あるいは、氣と遊ぶ、という感じです」
礼子はそれでも難しいと思った。
それでも、遊ぶというのなら、自分の外の氣を意識できそうだ。
「私にもできるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。保障します。
この後、太極拳をしてみましょう」
院長の方から、言ってくれた。
元々、院長に見てもらうつもりだったのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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